家系図を作ってみよう!とは思っていても、結局作って何かメリットあるんだろうか?と、気持ちの消化不良を起こしてしまっている方も多いのではないでしょうか。

それもそのはず。家系図を作る理由も人それぞれ。家系図を作って何を得るかも人それぞれだからです。
ご先祖供養のために作る方もいれば、自分探し・自己研鑽のために作る方も、両親や祖父母へのプレゼントで作る方もいます。

家系図を作ってみた方の感想はヒントになる!?

実は、明確な目的があって家系図を作る方は多くありません。最初は「自分の先祖が何となく気になる!」位の気持ちで、作った後に「作ってよかった!」とスッキリするパターンが多いのです。そうなると、家系図を作った方の生の声は、自分が家系図を作る理由を考えるときの何かにヒントになるに間違いありません。

というわけでこの記事では、実際に家系図を作ったお客様のインタビュー3つを解説付きでご紹介させていただきます。家樹では、定期的にお客様へのインタビューを行っており、許可をいただいた上で「ルーツを語ろう。」というシリーズにして公開させていただいております。

家系図を作る理由も様々で、作ってから感じることも人によって違うものです。どんな方がどんな理由で家系図を作り、何を感じたのか。ご自身が家系図を作るときの参考にしてみて下さい!

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50代・会社役員の本間 様

ルーツを語ろう。Vol.1

最初にご紹介するのは、会社役員の本間さんのインタビューです。まだ50代とお若いですが、人生100年と考えると折り返し地点ともいえます。人生の終盤に差し掛かる中で、家族の歴史を知り、残す目的で家系図作りのご依頼をいただきました。家系図作りをキッカケとして、小さいころの家族との思い出や、自分のルーツに関するロマンを語っていただきました。

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インタビューをしてみた感想

本間さんのインタビューの中で一番印象に残るのは、「もっと早く家系図を作っておけば、父に詳しい話を聞けたかもしれない」という言葉です。家系図を作ってもわからなかった家族の物語を直接聞いてみたくなったのですね。

家系図を作った後に必ずやっておきたいこととは?

戸籍を辿って家系図が完成したときは、いわば家族の歴史の「骨組み」が形になった状態といえます。戸籍からわかる情報は、ご先祖の名前、家族関係、生年月日、没年月日、亡くなった場所、ルーツの場所(本籍地)、が主なものだからです。この「骨組み」の家系図をもっと価値あるものにするためには、家族でたくさん話をして、家族の物語で“肉付け”していく必要があります。

家族やご先祖の苦労話、逸話、職業、古くから伝わる言い伝え等は、戸籍には記載されていません。家系図を家族や親戚に見せることで、昔話のオンパレードでとても盛り上がって、貴重な話もたくさん聞けるはずです。だからこそ、家族が元気なうち、話ができるうちに家系図を作っておく必要があるのですね。

40代・自営業の佐々木 様

ルーツを語ろう。Vol.2

お二人目はイラストレーターの佐々木さんのインタビューをご紹介します。佐々木さんはご依頼をいただく前は、家系図サービス自体を知らなかったとおっしゃっていました。自分のルーツを調べてくれるこんなサービスがあるのか!と興味を持っていただき、ご依頼をいただくことになりました。

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インタビューをしてみた感想

佐々木さんには家系図を作ったことで「自分自身の土台がしっかりした気がする」という感想をいただきました。明治維新から150年、終戦から70年を迎えた今の時代になると、よほどの由緒ある家柄でもない限り、江戸時代のご先祖のことまで知らない方がほとんどだと思います。家系図サービスはまだ認知度が低いので、そんな江戸時代のご先祖を調べる方法があることを知らないケースも多いのです。

自分に江戸時代のご先祖がいた確率は100%。自分が今存在していることにも理由があります。自分のご先祖を知るということは、つまり自分自身のことを知るということになります。そうすると、家系図作りを通して「自分の土台がしっかりした」という感想にもとてもうなずけます。

先祖のゆかりの場所を見つける楽しみも!

また、家系図作りを通して自分の先祖のゆかりの場所もたくさん知ることができます。人には自分の生まれた場所、育った場所、通っていた学校があった場所等、たくさんのゆかりの場所があるものですが、自分のご先祖様に目を向けると、ゆかりの場所がさらにたくさん増えることになります。そういったことも家系図作りの楽しみになるのではないでしょうか。

佐々木さんは家系図から自分の知らなかったゆかりの場所がたくさん判明したので、お子さんを連れて家族旅行も計画しているとのことでした。家系図作りをキッカケに家族旅行していただけるなんて、うれしい限りです。

先祖のゆかりの場所に旅するコンセプト旅行のことを、家樹では「ルーツの旅」として旅行代理店との提携サービスとして提供させていただいております。お体が悪いお年寄りの方でも安全に旅行できるように介護旅行会社とも連携しておりますので、おじいちゃん・おばあちゃんへの印象に残る旅行のプレゼントとしてもオススメです。ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。

ルーツの旅のページルーツの旅 | 家系図作成の家樹-Kaju-

30代・建設業の藤田 様

ルーツを語ろう。Vol.4

最後は、建設会社の二代目社長である藤田さんのインタビューをご紹介します。家族で経営する会社の代替わりのタイミングで家族に何か残せるものを、ということで家系図のご依頼をいただきました。

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インタビューをしてみた感想

藤田さんは以前からご自身のルーツには興味があったとのことで、興味深く家系図を眺めていたのが印象的でした。居酒屋でのインタビューということもあり、本当に色々な話をしていただいたのですが、一番印象に残っているのは戦争で亡くなったご先祖の話でした。

ご先祖に戦争でなくなった方が見つかり、今の平和も先祖のおかげと改めて思うようになったそうです。家系図作りで平和であることの大切さに気付くことがあるなんて、日々多くの家系図を作っている私たちでも気づかなかったことでした。

戸籍から読み取れる戦争の足跡

家系図作りに必要不可欠な戸籍には、ご先祖の亡くなった場所や時間が記載されます。病気等で亡くなった場合は、その亡くなった場所の所在が記載されますが、戦争でお亡くなりになった場合は、亡くなった場所だけでなく「昭和17年12月10日フィリピン沖 100海里付近での戦中に於いて戦死 西部第二十二部隊長 田村作造 報告」等と記載されることになります。

見てわかるとおり、その戦死の報告をした部隊の隊長の名前も記載されます。戦時中では戦死したのかどうかハッキリ確認できないことも多いですから、誰が亡くなったと判断・報告したのかも記載されるのです。こういった戸籍の記載を見ると、殺伐とした戦時中の風景が頭に浮かんできますよね。同時に、今の平和な時代まで命のバトンをつないでくれたご先祖に感謝の気持ちも生まれてくるのではないでしょうか。

家系図の魅力はルーツ探しだけではない!?

家系図を作ってルーツを辿るというと、江戸時代やその遥か前のご先祖探しをするイメージになりがちなものです。しかしこうして見てみると、そこまで昔のことではない戦時中のご先祖の生き様や苦労を知るだけでも、十分に意味があることだと気付けると思います。ご先祖が戦争に行っていたとわかる場合は厚生労働省から軍歴証明書を取得することで、より詳細なご先祖の足跡が辿れることもあります。

戦時中の話は、体験した方の年齢の関係で直接聞ける人が急激に減っていっています。戦争体験は経験した方からすると進んで思い出したくない、話したくないことかもしれませんが、戦争を知らない私たちのような世代が知っておかなければならない大切なことでもあります。

自分のルーツ探しを目的として始めた家系図作りが、意外にも平和の尊さに気付くキッカケになることもあるということなのですね。

インタビューのまとめ

CHECKと書かれた黒板

3つのインタビューをご覧いただくとわかるとおり、家系図を作る理由もその方その方によって違います。しかし全ての方に共通していることは、家系図作りが「今まで気付けなかったことに気付くキッカケになった」ということです。

納品される家系図は「もの」ですが、何かに「気付く」ことは一つの「体験」といえます。家系図は生活に必要なものではありませんし、一見「家系図なんて何のために作るの?」と思ってしまう方も多いかもしれません。その点、家系図を作ることは、自分の人生に何かよい気付きや、キッカケを与えてくれる、そんな価値があるものといえるのではないでしょうか。

自分の家系図はまず作ってみないとどんなことがわかるかわかりませんし、作った後に自分が何を感じるかということも、その時になってみないとわかりません。

つまり、家系図作りにご興味のある方は、まず作ってみるしかないのです。。私たちのような専門業者に依頼しても、ご自身で取り組んでも構いません。そして作った後に、何を得ることができるのかも自分次第。結局のところ家系図の価値は自分で決める、ということなのかもしれませんね。

いずれにしても、家系図から得られる知的な体験は日常生活からは得られない、とても貴重な体験ばかりです。さらにその貴重な情報を自分の子供やさらにその末代の世代まで伝承するためのツールが家系図です。

興味がある方も、そうでもない方も、まず家系図を作ってみて知られざる家族の歴史の扉を開いてみて下さい。自分の人生に大きく影響を与えるような、貴重で意義のある体験が得られるかもしれませんよ。