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ルーツを語ろう。vol.1

縄文時代の日本人は何人いたでしょうか 50代 会社役員 本間様 縄文時代の日本人は何人いたでしょうか 50代 会社役員 本間様

Voice

会社の役員を務めながら、研究者としての顔も持つ本間さん。家系図を作ったことをきっかけに、今まで知らなかった家族の関係や小さい頃や学生時代の思い出を振り返って話していただきました。
でも本間さんが一番気になっていることは、縄文時代の先祖や、ビックデータのこと。何でも突き詰めて考える性格は、もしかしたら遥か昔の先祖ゆずりのものだったのかもしれません。

家系図を作ってわかったこと

本間さんは家族について、今までどの程度のことをご存知でしたか?

祖父母までは知っていましたが、それから上というのは全く知らなかったです。曽祖父についても知りませんでした。

家系図を作ったことで、ようやく名前が分かったのでしょうか。

そうですね。
明治くらいからずっと同じ場所に住んでいたとは聞いていました。私の実家近くにずっと住んでいて、士族だったと。周辺の土地を広く持っていた、というのを話半分に聞いていました。

そういうことは家系図からは分からないことですよね。

はい。
でも取得した戸籍の方に番地が書いてあるじゃないですか。だから明治以降は少なくとも同じ場所にいたことが分かりました。

本間様

家系図よりさらに調べるとしたら地元の法務局や資料館などへ行くわけですが、当時の土地台帳には本間家が載っているかもしれませんね。

藩のそういった記録が残っているかは地域によって違うとは思いますが、うちは士族だと聞いてはいるので、それなりの文章が残っているかもしれません。家系図で一番古いご先祖様の名がわかったので、記録と照らし合わせることもできそうです。

興味がでてきましたか?

正直なところ、ここから昔はそれほど関心がないのです。本間という名字だと、ルーツが佐渡か秋田じゃないかと言われることがありますが、上級ということはないと思うので、おそらく無理だろうなと。
私には子供がいませんが、子供がいたらもうちょっとこだわっていたかもしれません。本間家は姉の子しかいないんです。その子たちにとって本間姓は母方の名字になってくるわけで、本間家の先祖まで知りたいかっていうと…。本間姓の姪甥がいたらそのために調べようという気持ちが出たかもしれません。

なるほど。そういうお考えだったんですね。

家族との思い出

あと、家系図を作成することで、どういう名字が自分の親戚であるか、一通り分かりました。これは全然知らなかったことですから。この人たちが何をしてきた人たちか知らないけれど、もし歴史書を見たときに同じ名字が出れば、つながりがあるのかな?と思えるのが楽しみです。

確かにそう考えると楽しめますよね。これはよく言えば、ご自身の引き出しが増えたっていうことになると思うんです。名字であったり、場所であったり。家系図を通じて、本間さんは先祖の名前を知ることができたわけですよね。次に家系図を見ながら、家族の思い出話など聞かせてもらえませんか。ご実家は文房具店だったとお聞きしていますが。

私の祖母が再婚していたということを成人してから聞きました。私は再婚後に生まれた父の子になります。その祖父母の援助も受けて、父母が文房具店を開きました。近所に固まっていた親戚のそれぞれが正確にはどういうつながりだったのかを今回作ってもらった家系図で理解できました。

そんなこともわかったんですね。家系図でそういった事実を知ってしまった場合、どうなんでしょう。

むしろ、そういった事実をもっと早く知った上で付き合ってたほうがよかったかもしれません。あとになってみると、すこし後悔することもあります。当然と思っていたことの中に、もっと感謝すべきだったなと思うことが出てきます。

なるほど。事実を知って感謝が生まれてきたんですね。

再婚から父の誕生に至るまで、その数年間のドラマはどんなだったかなと思います。

そういったものは家系図だけではわからないですよね。直接聞いて見たくなりませんか?

もっと早く事実を知れていれば、話を聞けたはずなのにと思います。父が存命であれば、さらに遡って古い話を聞けたかもしれません。ですが、良い供養にはなりました。親戚に家系図を配ると盛り上がるんですよね。

本間様

はい。お客様の中でも親戚に見せたり配る方は多いですね。最近だと家によっては、お墓も仏壇もないっていう場合も多いので、家系図なら手軽な供養としても使っていただけますね。

はい。
こういうことに興味を持ったのは「ルーツ」というドラマがきっかけでしょうか。小学生の頃に見ていました。

アメリカでヒットした「クンタ・キンテ」のドラマですね。あのドラマを見ると、故郷や先祖のことを知ることは自分を知ることで、とても切実なことなんだと思います。自分のことを知って語れるようになるという意味が、家系図にはあると思っています。
ルーツといえば、群馬から東京に出てきたのは本間さんが初めてなんですか?

親族の中には東京に出てきた人もいるんだけど、こちらではあまり交流はありませんね。

そうだったんですか。
本間さんはすごい優等生だったと聞いています。群馬ではなく東京の大学へ、というのは家族でそういう流れだったんですか

うちで大学に行ったのは私が初めてで。あと叔父が明治大学に行っていた位かな。

つまり本間さんは地元の星だったんですね!

私は成績が良いのは近所では皆さん知っていたようです。群馬県出身者の会というのが東京にあるのですが、昨年集まった中に、たまたま同じ町内、同じ中学という2,30代の人が2人もいました。全く面識はなかったのですが、その中学から昔、東大に行った人がいるという話を知っていると聞いて驚きました。学校の前の通り沿いの文房具店だったのでかつては目につきやすかったかもしれませんが店を閉じてもう30年近くたっていますから。

そうなんですね。有名人じゃないですか!

縄文時代の日本人の話

ところで、縄文時代の日本人が何人いたか知ってます?

えっ、知らないです。何人いたんですか?

縄文時代、一番多い時で日本全国に26万人くらいしかいなかったそうです。今の墨田区くらいしかいない。縄文時代から今って3000年位ですけど、20年おきに結婚したとして、150世代くらいかな。そこから、おじいさん・おばあさんと分家していくと2の150乗なので、天文学的な数字になるじゃないですか。おそらく26万人の全ての遺伝子がわたしの中にはいっているのだろうと想像しています。全ての人に26万人の遺伝子が受け継がれている。ロマンだと思うんです。

確かにそういわれると、ロマン感じてきますね。

3000年前まではそうだった。そして今回の調査で、150年前まで知ることができた。この間はわからないけれども、つながっているわけですよね。それがいずれ分かるのが楽しみだなと。科学が発達すれば、もっと細かく分かるようになるでしょう。以前にDNA診断をやったことがありまして、世界の民族分布でいうとどこがルーツなのかが分かるものです。日本人だと南方系か北方系かといったように。自分を診断してもらって、北方系だとわかったのです。何代か前はシベリアに住んでいた祖先がいたというわけですね。

シベリアですか!笑

150年前がわかり3000年前がわかり、科学が発達したらもっと昔のことがわかると思えば、150年分のことなんて、だれでも系統的にわかるのですからすぐにでも調べたらいいと思います。

本間様

ご先祖様は武士だったとのお話ですが、ご先祖様の職業を知りたいと思いますか?

自分がいろいろな面で「理系」だなと感じることが多いので、もしかしたら血筋の中にそういった祖先がいたのかもしれないなど空想は広がります。戸籍調査による家系図では分からないことではありますが。

戸籍以上の調査もやればわかるかもしれませんね。

何年かたって、公文書が全部電子化されて、こちらとあちらが繋がったときに、ビックデータの活用ができるといいんですけど。自分が研究材料のビックデータの一部になるのは楽しみでもあります。

なるほど。移民の多いアメリカでは、今それに近いことができるようですしね。

みんなが離れ離れにもっているデータがデジタル化しオープンになれば…

ビックデータを作るにも、まずはたくさんの人に家系図を作ってもらう必要がありますね。

そうですね。

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