小学生や中学生の子供がいる家庭では、夏休みの自由研究を何にするか親も悩んでしまうことがよくあるかと思います。この記事を読んでいる方も、「お盆には帰省もしなければならないのに、子供の自由研究にも協力しないといけない」と考えてしまっていませんか? でも、帰省を子供の自由研究にも活かすことができたら一石二鳥ですよね。

そこでこの記事では夏休みの自由研究にもぴったりな、実はそんなに難しくない家系図の作り方について解説します。夏休みという自由時間の多い期間に自分のルーツを辿り家系図を作ることで、今まで知らなかったご先祖様達に思いを馳せ、明日からの生活をまた少し違った気持ちで満喫できるようになるかもしれません。夏休みの自由研究の課題に悩んでいる方は、この記事を参考に検討してみてはいかがでしょうか。

また、親世代にとっても家系図を作ることで新しい発見に出会えるかもしれません。現在の生活に追われて、今のことを考える機会がどうしても多くなりがちな私たち現代人では、過去のことを振り返ってもせいぜい自分の過去に関することまでしか興味が湧かないという方も多いはずです。ただそうは言っても、少数派ではありますが、自分のご先祖様のことを把握しており日々感謝の念を抱きながら生活している方もいます。自分の家系にどういったご先祖様がいるかを知ることで自分のルーツそのものを追うことができますし、ある意味では知られざる家族の歴史をを紐解いていくような気分も味わえます。

夏休みの自由研究で「ご先祖様」を調べるメリット

日本では昔から、夏休みになると両親どちらかの実家に帰省するという慣習が長年にわたり続いています。

家族全員で帰省するとその子供達は自分のおじいちゃんとおばあちゃんに会い、普段の生活とは一味違う日常生活にしばし身を置くことになります。子供たちからすれば、おじいちゃんおばあちゃんはしわだらけで穏やかに接してくれる存在という印象でしょうが、そんな祖父母にも実際には子供の頃があり、紆余曲折を経て成長してきた過程があるものです。
また、夏休みと言えば小学生が自由研究の課題を出されることもしばしばあり、どういった内容で取り組めばいいのか悩むこともあるでしょう。そんな自由研究のテーマをあえて「自分のご先祖様を調べる」ことに絞ることで、家族のコミュニケーションにも良い影響を与えてくれるというメリットがあります。しかも自分のご先祖様を辿ることは、一種の時間旅行を楽しむことにもつながってきます。家系図作りにはこういったメリットがあるため、夏休みの自由研究にもぴったりという訳です。

自由研究のテーマを家系図作りにすると「ハードルが高いのでは?」と懸念される方もいるでしょうが、実際にはそれほど難しいものでもありません。次章では子供を家系図作りへと導く詳しい方法について、さらに掘り下げて紹介していきます。

どこまで調べる?人類の祖先から、自分のルーツまで

どこからどこまで調べる?人類の祖先から、自分のルーツまで

ただ、そうは言っても小学生の子供が自分のご先祖様に興味が湧くかと言えば、なかなか難しい部分もあります。歴史が好きな子供であれば引き込みやすいですが、そうでもなければ「自分の家の家系図を作ってみようか」と誘ったところで良い反応はあまり期待できません。そんな時こそ子供の興味が引けるテーマから始めて子供の興味を無理なく誘導するべきです。

恐竜好きな子は多い!?

特に男の子について言えることですが、恐竜好きな子というのはわりと多いものです。実際に夏休みの時期にもなると恐竜をテーマにしたイベントがありますし、常設されているおもちゃコーナーでは必ずと言っていいほど恐竜のおもちゃが並んでいます。
小学生の子供に「自分のご先祖様を調べて家系図を作ってみよう」と誘うと、お勉強感が強まり忌避感を抱かせることにもなりかねません。であればそういった言い回しはせず、まずは子供の興味を引ける内容から始めてみるというのも一つの方法です。例えば今挙げたように恐竜が好きな男の子であれば、恐竜から進化の過程を辿り今の人間が増えるに至ったその変遷を調べてみることから始めてもいいでしょう。

子供は思い込みで自分の好き嫌いを決めてしまう側面があるため、難しいことを強いられていると感じさせては思うようにはかどらなくなってしまいます。そのため、子供自身が興味を持てるテーマに設定することで、子供のやる気を引き出し後々から誘導する形で家系図作りに興味を持たせることができる可能性はあります。
自分の家の家系図を作るということは、ひいては自分がどのような過程で誕生して今を生きているかを知ることに直結していきます。

小学生で自分のルーツを考える意義

一方で、ここまで読まれた方の中にも、「小学生に自分の家の家系図を作らせる必要はないのでは?」と感じている方もいるかもしれません。その考えももちろん分かりますが、家系図を作る意義というのは自分のご先祖様を知ることだけではありません。

それではここで一例として、大人の方に限定して自分の家系をどこまで遡って知っているかのデータを参照してみましょう。家樹で500人を対象にWEBアンケートを実施した結果、おじいちゃん、おばあちゃん4人の名前を全員わかる人が全体の50%、ひいおじいちゃん、おばあちゃん8人の名前がわかる人は全体の5%以下でした。少数派の方では、江戸時代以前まで遡れると答えた方もいました。
少数派の方達はなぜ、自分のご先祖様についてそこまで知り・興味を持つことができたのでしょうか。実際にその方の声を見てみると、家に家系図がある方ほどご先祖様への想いが強く、ご先祖の存在を意識しているという傾向がありました。お墓にもご先祖の名前は彫られていますが、家に保管しておける家系図の方が身近にご先祖を知ることができるツールということなのだと思われます。ご先祖様への想いとはひとえに感謝の気持ちや、あるいは家系が途絶えてしまうことへの寂寥の念である場合もあります。

小学生の時分から家系図を作ることは確かにハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、自分のご先祖様を調べることで今の自分につながる家族の歴史を辿るのと同じ感覚が味わえますし、小さい頃から自分が今ここに生まれたことへの感謝の気持ちを抱かせるきっかけ作りにもなります。家系図作りをすることが情操教育の一環にもなり得ると思えば、小学生の子供に自分のルーツを考えさせる意義は十分にあると言えるのではないでしょうか。実際に子供への教育の意味も含めて家系図を作る親も増えているようです。

家系図の作り方

家系図の作り方

家系図作りの醍醐味について簡単に言及したところで、この章では最後に具体的な家系図の作り方について解説していきます。また、詳しい方法については以下の「家系図の調べ方」の記事も参照してください。この記事で「戸籍謄本等郵送請求書」もダウンロードして使用することができます。家系図作り自体は奥が深いので、一度で全部の知識を網羅しようとするのはなかなか大変です。子供の自由研究がてら家系図を作りたいという方は当サイトの記事を辞書代わりに参照しながら、無理なく家系図作りを始めてみることをおすすめします。

「戸籍の取り方」の解説記事家系図の調べ方・戸籍の取り方をプロが詳しく解説します!

家系図作りは3ステップ構成でできる

自分の子供に簡単にでもその手順が説明できるように、まずは親御さんであるあなた自身が家系図作りの方法について大まかに知っておく必要があります。家系図作りには主に3ステップあり、かいつまんで言うと①取る、②読む、③書く、の順に進めていくことが大切です。
その手順をより詳しく説明すると以下のようになります。

  1. 取る→市役所等の役所から戸籍を取得する
  2. 読む→取得した戸籍を読み込み、判読する
  3. 書く→戸籍から得た情報を元に家系図を書く

基本的には①〜③の手順が一巡で終わることはなく、これらの手順を何往復もして家系図を完成させることになります。また、家系図を作る際には事前に考えておきたいこととして、「どの範囲までご先祖様を遡るのか」ということです。家系図作りは遡る時代が長期になるほど、調べる家系(名字)の数が増えるほど作業量が多くなります。そのため「自分のご先祖様のことを全部調べたい」と子供からの要望があった際には要注意です。
せっかくならご先祖様を全員調べて記したいという欲が湧くでしょうが、まずは小手調べとして自分の名字の家系の戸籍を辿り、それから別の名字の家系の戸籍を順に取得していくのが無難です。

取ることの難しさとは

戸籍は基本的に自身の本籍地で取得できますが、それ以外にも遠方の方であれば郵送で請求することも可能です。
ここでは戸籍取得に関する詳しい内容を省き、注意点だけ触れておきます。戸籍を請求する権利については実は制限があり、「自分と直系の関係にあるご先祖様」の戸籍しか請求することはできません。ご先祖様にも直系と傍系との違いがある訳ですが、簡単には以下のような違いがあります。直系と傍系の違いについては以下の解説記事も参考にして下さい。

「直系と傍系」の解説記事直系と傍系の違いとは?プロが図解で説明します!

  • 直系:自分と直接上につながる祖先(両親・祖父母・曽祖父母・養親等)
  • 傍系:直系のご先祖様の兄弟姉妹

もちろん傍系のご先祖様については、直系の先祖と同じ戸籍に入っていた時期があるため、名前や生年月日くらいなら最低限知ることは可能です。ただ戸籍取得となると、傍系の親戚の方の委任状が別途必要になることは知っておいて損はありません。

読むことの難しさとは

戸籍を郵送で請求して届いたら、次はその戸籍の内容を正しく読み取る必要があります。基本的には「①次に請求する直系先祖の名前②本籍地③筆頭者(戸主)」を読み取り、それが理解できた時点で戸籍の請求を同様に繰り返します。例えば戸籍を請求する際にその市区町村は現存するかをネットで確認する必要があり、本籍地が昔の表記になっている場合にはそのまま転記するように心がける必要があります。
基本的には戸籍の保存期間が法律によって定められていますが、明治時代の戸籍であってもすぐに廃棄されず今でも市役所等で保管されている可能性は高いといえます。欲しい戸籍が本当にあるかどうかは市役所等に問い合わせてみないと分からないため、戸籍を読み取ったらまずは請求してみましょう。

まとめ

まとめ

自分のご先祖様を調べて家系図を作るということは自由研究としても役立ちますし、祖父母や家族とコミュニケーションを図るきっかけとしても重宝します。子供だけでは多すぎる作業量も分担すればそれほど苦ではないため、夏休みに家族全員で連携をとりながら楽しく自分のルーツを調べてみるときっと新たな発見があるはずです。
家系図というものについてもっと知りたいという方は、家樹のほかのコラムにも目を通してみて下さい。また、家族とのコミュニケーションのために家系図を作ってみたい方であれば、調べる家系の数やプランのご相談も受け付けていますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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