業者選びのポイントは、ズバリ4つ!

 最近では、自分探しや自分のルーツ探し、高齢の家族へのプレゼントとして、家系図を作る方が増えています。注目が高まっている家系図ですが、自分で作る場合には大変な手間と時間がかかり、古い戸籍を正確に取得し、解読して家系図を作り、さらに深くご先祖を調べるためには文献調査や現地調査が必要なため、専門性が高い作業といえます。

そんな中、皆さんの代わりに家系図を作ってくれる、家系図作成代行業者の利用も注目されています。代行業者を活用することで、家系図の作成をほとんど全て代行してもらえるので、忙しい方でも自分で作るよりはるかに効率的に正確な家系図を作ってもらえます。

ご自身で家系図作りにチャレンジすることも大変意義があることですが、専門業者に依頼する方が効率的で価値のある家系図が作れると考えている方もいらっしゃると思います。まだ自分で取り組むか業者に依頼するか、方針が決まっていない場合でも、家系図作成代行業者とはどのようなものなのか?について知っておくことは大切なことです。

そこでこの記事では、私達のような家系図作成のプロの目から見た「家系図作成業者の選び方・比較方法」について詳しくご紹介します。最初はつい価格に目がいきがちですが、どれも数千円のサービスではなく、高額であることに変わりありません。

表題にもあるとおり、家系図業者の見極める上では大きく4つの視点が必要になります。

<業者選びのポイント4つ>

  1. 業者の分類
  2. サービス・技術・専門性
  3. 店舗の立地
  4. 個人情報の管理体制

家系図作りは、一生に一度の一家の一大プロジェクトですから、価格だけではなく、情報量が豊富で後世にバトンのように繋いでいける、しっかりとした価値のある家系図を作ってくれる業者を探しましょう。

さらに、同じ家系図業者の中でも大きく2つの分類があります。

  1. 戸籍の情報だけで家系図を作る業者
  2. 戸籍以上の文献調査・現地調査まで手掛ける業者

が存在します。実はこの比較こそが最も重要で、これから家系図作りに取り組む全ての方に理解していただきたいことです後述します)。

それでは順番にご紹介していきましょう!

 家系図作成業者は大きく3つに分類できる

家系図業者の3分類

まず最初に、業者の分類についてご紹介していきたいと思います。数多ある家系図作成業者は、大きく以下に3分類することができます。

  1. 行政書士の個人事務所
  2. 表装・印刷会社
  3. 家系図作成を主要事業とする企業

それでは、それぞれの特徴、メリット、デメリットについて順番にご紹介します。

行政書士事務所

まず、家系図作成代行業者の中の大半(8割以上)を占める、行政書士事務所の特徴からご紹介します。

特徴

主に地方を拠点とした小さな事業規模の個人事務所が多く、インターネットをメインに集客しているケースがほとんどです。本業である行政書士の業務に対する兼業として家系図作成業務に取り組んでいる事務所も多いです。家系図作成代行業務を手掛ける行政書士事務所は多く存在していますが、技術・製品・サービスのレベルは事務所ごとに大きく差があります。

メリット

全体的に料金が安く設定されていることが多いといえます。料金が安い業者は、戸籍だけを収集し、読み解いて定型的な家系図を作ることに特化している傾向があります。

デメリット

きちんとした家系図を作る行政書士事務所もある一方で、中には経営資源が少なく、商品・サービスの品質に不安が残る業者も存在します。人的資源が少ないと、家系図のチェック体制が疎かになってしまい、間違い等も発生しやすくなる傾向があります。また小規模事業者であるため、個人情報の管理方法に不安が残ることもあるでしょう。これもまた人的資源が乏しいことに原因がありますが、連絡方法がメールや電話中心となっていて、代表者個人の携帯電話に転送されているケースもあります。架電するタイミングが悪いと連絡がとりづらくなってしまうこともあり得ます。

営業拠点が地方等、立地がよくない場所にあることもあり、家系図の作成を依頼する前に納品物の実物を見れなかったり、直接会って相談できない場合が多いこともデメリットといえます。

表装・印刷会社

特徴

事業の主体が表装や印刷技術となっている企業(または個人の表具師)です。巻物・額縁・筆耕などの製作が本業なので、家系図を「もの」として高品質に仕上げることがこだわりとなっている場合が多く、肝心の家系図の調査は下請けの行政書士などに二次委託している場合がほとんどです。そのため、調査範囲が1家系のみの商品構成であるなど、商品ラインナップは単一的であることが多いといえます。

メリット

高級仕様の表装などで納品されるので、「もの」としては品質の高い家系図を作ってもらうことができます。そのため、プレゼントや贈り物には適しているといえます。

デメリット

豪華な表装の分、料金は高額になるケースが多いです。一方で、肝心の家系図は情報量が少ない傾向があります。また商品仕様の特性上、家系図のデータ納品に対応していないことが多く、その場合は一度作った家系図を後から変更したり、情報を追加をしたりすることが困難となります。

家系図作成を主要事業とする企業

特徴

ある程度の事業規模を構え、家系図の作成を専門的に行っている会社です。専門家である行政書士や司法書士が設立している会社であることも多いです。個人事務所ではなく法人化させて事業を行っていることから、一定の専門性はあると考えてよいといえます。

士業が設立した企業である場合、「専門性」と法人格としての「事業性」の2つをあわせ持つ“ハイブリッド型”と呼ばれることもあります。弊社、家樹株式会社も司法書士・行政書士が母体の企業のため、この分類に当てはまります。

メリット

法人化して事業を行っていることから、専門性・資本力・人的資源・対応力は個人よりも高い場合が多いといえます。家系図の品質についても、ある程度担保されていると考えられます。

デメリット

料金は、上記2タイプの中間で中程度とみていいです。基本的には普通の株式会社ですので、行政書士などの専門家が関わって運営されている専門的な会社なのかがわかりづらい場合もあります。その株式会社の代表者が行政書士や司法書士ではない場合は、専門性や個人情報等の取扱に懸念があるため、依頼は慎重に考えた方がよいでしょう。行政書士や司法書士であれば、個人情報の取扱について最低限は教育・監督されていると一応考えられるからです。

個人情報の保護・管理に関する客観的な指標であるプライバシーマークやISMS等を取得している会社であればさらに安心といえますが、数としては非常に少ないです。そのため、依頼にあたっては最低限サービスの内容や運営元をきちんと把握する必要があります。

家系図作成を行う司法書士はいる?

司法書士と行政書士の違いについて、理解されている方は少ないと思います。司法書士については、家系図作成を“専門”にしている事務所は存在しませんが、本業のついでに家系図の作成も行う司法書士は存在します。司法書士と行政書士は名前は似ていますが、試験の難易度や主要な業務が違います。家系図の作成は、司法書士や行政書士の業務ではありませんので、資格の種類ではなく、家系図作成への専門性をみるべきであるといえます。

家系図作成代行業者の分類からわかること

家系図業者の3つの分類についてご紹介しましたが、業者によって得意分野と信頼度が異なることがご理解いただけたと思います。家系図を依頼する上では、それぞれの業者の特色を理解しておくことが大切です。

家系図を業者に依頼して作る際には、

  1. 自分がどういう家系図を求めているのか
  2. 予算はどのくらい掛けられるか
  3. どの時代の先祖までの情報が欲しいか

といったことをしっかり整理する必要があります。また大切な個人情報に触れる業者ですので、情報の管理、監督がされている事業者であるかもきちんと見定める必要があります。その上で、検討している業者が上のどのタイプにあてはまるのかを理解し、自分にとって適切な業者に依頼するようにしましょう。

家系図作成は専門家じゃなくてもできる?

家系図の作成は、行政書士や司法書士などのいわゆる士業じゃないとできないのではないか?と思っている方も多いと思いますが、平成22年の最高裁判決によって、士業でなくても家系図の作成はできることが明確化されています。詳しい経緯や事情を知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。

「家系図と行政書士」の解説記事家系図作成は行政書士じゃないとできないの?最高裁が出した結論とは。

業者の技術・専門性を比較する

専門性

大きく3つに分類した業者のタイプをもとに、予算や求める品質に見合った家系図作成業者を選んでいただきたいと思います。 それでも、せっかく家系図を作るのであれば、徹底的にかつ正確に調査をしてもらって、より多くのご先祖さまを家系図に描いていきたいものです。

また、家系図作りは一生のうちに何度もやることではありません。一度作成した家系図に誤りがあったり、調査漏れがあったりして、また別の業者でやり直しをするようなことになると、手間や費用が余計にかかってしまうことにもなりかねません。そういったことから、業者の技術や専門性をよく見極めて、一族の誰もが納得でき、後世に繋いでゆけるしっかりとした品質の家系図を作ってくれる業者を選ぶことが大切です。

サービス・専門性を比較しよう

家系図作成業者の見極めで重要になってくるのが、サービス・専門性の比較です。こちら側の要望に沿った調査をしてくれるか、さらにそこから一歩踏み込んだ専門的な調査をしてくれるのか、業者の提供しているサービスや専門性次第で満足度や出来上がる家系図の価値も変わってきます。今回は業者と契約する前段階で確認しておかなければならないことについてご紹介します。

家系図作成サービスの決定的な違いとは?

見分け方

家系図サービスの中身に着目すると、家系図作成代行業者を以下に大きく2分類することができます。

家系図業者の決定的な違い

  1. 戸籍の情報だけで家系図を作る業者
  2. 戸籍以上の文献・現地調査までを手掛ける業者

この分類です。これは実は家系図作成代行業者の技術・専門性を測る指標にもなるものです。

本当の家系図作りは、戸籍を基礎資料として文献調査や現地調査を行い情報を分析し、ご先祖の情報をあらゆる手段を用いて広く収集し、ご先祖の逸話やかつての職業・功績、歴史的人物との関係等を一つ一つ探し出していくものです歴史に関する深い知識や古文書を読む技術、武士の系図に関する知識等、高度な知識と技術が求められる専門的な業務であり、決して戸籍を読み解くだけで作れるような簡単なものではありません。

戸籍だけの情報で家系図を作るということは、家系図作りの全体の2~3割程度の情報で家系図を作ってしまっていることになります。ご先祖の名前を線で結んだだけの家系図からでは、子供に話して聞かせるようなご先祖の物語や、今後の自分の人生に影響を与えるような知的な体験をすることはできません。

戸籍だけの業者に依頼するとどうなる?

戸籍だけの家系図業者に依頼すると費用は安くすむことが多いといえますが、戸籍を集めて読み解いて家系図(関係図・相関図)を作るだけであれば、誰でも時間と手間をかければできることで、実際にご自身で作成している方も相当数いらっしゃいます。しかし高度な知識と技術が求められる文献調査や現地調査は、ご自身では困難なことが多いといえます。調査自体はできたとしても、集めた情報を分析する技術は簡単に身につけられるような性質のものではないので、効率の面でも業者に依頼した方が良いケースがほとんどだと思います。

戸籍だけの業者に依頼する4つのデメリット

デメリット

戸籍の情報だけで家系図作る業者の多くは低価格でサービスを提供しています。価格は魅力的ですが、サービスの内容をよく理解せずに依頼してしまうと後から後悔してしまうこともあります。

戸籍だけの業者に依頼する上で知っておきたい4つのデメリットをご紹介します。

1.戸籍から読み取る情報の質にも違いがある

実は、同じ戸籍から家系図を作る作業においても、戸籍以上の調査のノウハウがあるか否かによって読み取れる情報の質が変わってきます。戸籍だけの業者は形式的に戸籍の情報を拾い出して家系図を作りますが、戸籍以上の調査のノウハウがある業者はその当時の時代背景や、家族構成、ご先祖の年齢、最古の本籍地等から可能な限りの情報を引き出すことができます。

高度で専門的な調査のノウハウがある業者は、戸籍を基礎資料として、さらに一段階上の調査をすることを念頭に置いているため、戸籍を読むポイントを熟知しているものなのです。

2.家系図を作った後のご先祖調査のアドバイスを受けられない

戸籍の情報だけで家系図を作る業者は、戸籍の代行取得・読取りを行う作業までを業務としているため、それ以上調査のノウハウを持ち合わせていません。そのため、戸籍で作った家系図を作った後の文献調査や現地調査のアドバイスを受けることができません。まず戸籍の作業を業者に依頼して、その先の調査はご自身で進めようと思っている方にとって、これは大きなデメリットになります。

調査のノウハウがある業者であれば、簡単な文献調査のアドバイス程度はサービスの範囲内で行ってくれるものですから、戸籍だけで作る家系図を依頼する場合でも、調査のノウハウがある業者に依頼する方がメリットが大きいことになります。

3.戸籍以上の調査を依頼する際は別の業者を探さなければならない

戸籍だけで家系図を作った後に、ご自身で文献調査や現地調査を行ったとしても、思うように成果が出ないことも多いはずです。調査自体はできたとしても、次にその集めた情報を分析し、ご先祖のイメージや時代背景を推測する技術が必要なためです。

後から「戸籍以上の高度な調査は業者に依頼しよう!」と思っても、戸籍だけの業者は調査業務を請け負っていないため、また全く別の業者を探さなければいけません。さらに調査ができる業者を選定した後も、その業者にゼロから説明をし、資料を提供して依頼する必要があるため、二度手間になってしまうのです。

4.後から判明した情報を家系図に反映することができない

ご先祖を線で結ぶだけでなく、自分のご先祖を深く調べてより本格的な家系図を作りたいとお考えの方は、必ず戸籍から先の調査を行う必要があり、ご自身での調査の結果判明した情報は、当然ながら家系図に反映させたいと考えるはずです。

しかし戸籍だけで作った家系図が既に納品されている場合は、出来上がっている家系図にその情報を書き加えることは困難です。家系図の編集は業者が対応していないか、対応していたとしても有料のサービスになることが多いです。

そのことを考えるとやはり最初から調査のノウハウがある業者に依頼する方が2度手間にならず、スムーズに理想の家系図を作ってもらうことができるということになります。

戸籍以上の調査を手掛ける業者はなぜ少ない?

このように、戸籍以上の調査ノウハウの有無は家系図作成代行業者を選ぶ上で決定的な違いになります国内の8割以上の家系図業者が、戸籍以上のご先祖調査を手掛けない理由は、その技術・ノウハウがないの一言に尽きます。

つまりのところ、そのレベルまでサービスレベルを突き詰めていないということであって、実はこれだけで家系図業者の専門性がわかります。戸籍だけの家系図業者に依頼する際は、そのことをよく理解しておき、戸籍だけで作った家系図だけで自分が満足できるのかどうか、まで考えてから依頼する必要があるといえます。

「家系図の作り方」のまとめ記事【総集編】家系図の作り方のまとめ。自分で作るコツとは?

家系“譜”も作ってくれる業者なのか

家系譜

上の調査のノウハウの有無が最も決定的な違いですが、納品物から家系図作成代行業者のスキルを測る方法もあります。それは、家系“譜”も作ってくれる業者なのかという点です。

家系“図”は、戸籍に載っているご先祖の名前と、ある程度の人物の関係性だけが読み取れれば作成できるものです。文字通り家系”図”なので視覚的にわかりやすく、盛り込む情報も名前とせいぜい生年月日・没年月日くらいでしょう。戸籍の収集に問題がなければ、幕末頃のご先祖まで記録することができます。家系図作成業者の中には、ここまでの作業で”家系図の作成”としている業者もあります。

もちろん「ウチは家系図作成業者なので家系“図”を作成しました」と言われればそれまでですが、その程度の作業であれば業者に頼まずとも、自力で少し頑張ればできます。そこは業者に事前に確認することが大切。まず、業者に問合せをする際に「家系譜も作成してくれますか?」と聞いてみましょう。実はこの質問への対応で業者の技術レベルが推測できるものなのです。

家系“図”とセットとなる「家系譜」も重要

「家系譜・系譜」とは、家系図の情報を補完するような役割を持っています。家系図に細かい情報を盛り込んでしまうと、せっかくわかりやすいビジュアルの系図がごちゃごちゃしてしまうことになります。そこで、家系図には書ききれない先祖に関する詳細な情報を記録するのが「家系譜・系譜」となるわけです。

生年月日・没年月日・本籍地・その他の細かいライフイベントが記載され、ご先祖さまの名簿や履歴書といった感じのもので、一般的には冊子状にまとめられます。本来「家系図を作る」ということは、家系図と家系譜の両方をセットで作ることをいいます。家系”図”はご先祖の名前と相関関係を表したものなので、戸籍を漏れなく集める過程の中で、自然と簡単なメモ程度の家系図はできてしまうものです。戸籍を全て漏れなく取得したあと、綿密な戸籍の読込を行い、情報を整理して一つ一つ入力することで、やっと家系譜を作成することができます。つまり、家系“図”の作成よりも家系“譜”の作成の方が高い技術が求められることになるということです。

家系譜は、詳細にかつ効率的に戸籍を判読する技術や体制作りが整っていないと作成することができません。扱う情報量も家系図よりも多いため、作業に手間もかかります。つまり、この系譜を作成するスキルこそが家系図作成業者の専門性の高さを判断するポイントだといえます。戸籍の判読技術が低いと、肝心の家系図にも間違った記載がされてしまうこともあります。発注する候補として挙った業者のウェブサイトをよく見て、家系譜の作成まで対応しているかどうか見てみましょう。それによりおおまかな専門性がわかるものです。

家系図や資料のデータも提供してくれるのか?

データ化

家系図は、一度作って終わりではなく、子供や孫に引継いでいくものです。結婚したら新しい奥様を、子供ができたらお子様を新しく家系図に書き加えなければいけません。もしどなたかがお亡くなりになったのなら、死亡日を系譜に記載しなければいけません。つまり、使い勝手のよい家系図がベストであり、そういった要望に答えてくれるサービスが家系図のデータ化・デジタル化となります。

家系図のデジタル化のメリット

  1. 家系図や系譜のデータを後から編集できる
  2. 好みに合わせた枚数や体裁で印刷・製本等を行うことができる
  3. データ・画像のまま家族に簡単に配布することができる
  4. お客様自身で選定された製本業者に表装・製本の依頼をすることもできる
  5. 保管場所を気にせずPCやオンラインストレージにも保存しておくことができる

このように、デジタル化のメリットはたくさんあります。一度納品されたデータ化されていない家系図をデジタル化することは困難なため、これから依頼しようとしている家系図業者がデジタル化に対応しているのかも確認しておく必要があります。

サービスで比較すると業者の専門性がよくわかる!

このように、家系図業者が提供するサービスに着目すると、色々なことがわかります。もちろん業者はウェブサイトで「戸籍以上の調査のノウハウはありません」、「系譜の作成は承っておりません」、「家系図のデータ提供は行っておりません」とはわざわざ記載しないので、必ず事前に打合せや確認をしてサービス内容を理解するようにしましょう。

家系図づくりは一世一代の大仕事。後悔のないように十分に納得した上で業者を選別し、作成を依頼して下さい。

店舗の立地

立地

家系図作成業者を選ぶ上では、店舗の立地も重要なポイントになります。

家系図作成業者の多くは、ホームページによる集客がメインとなっていて、サービスを「全国対応」にしています。なぜ全国に店舗がないのに全国対応できるのか?というと、業者は戸籍の請求を全国に郵送の方法で行うため、事業所の場所を問わないことが理由です。お客様への対応も電話やメールのみで行う業者がほとんどで、中にはメールでしか対応していない業者もあります。 

インターネットが普及した今では、商品の実物を確認せずに商品を購入する機会も増えてきています。しかし、車や家電のような高額商品は必ず購入する前に実物を確認するはずです。家系図は一生に一度しか作らない高額な商品・サービスですし、専門性が高く中身が分かりづらいものですから、一度現物を確認しながら直接説明を受けた方がいいです。

また、家系図には自分自身が知らない先祖がたくさん登場しているため、納品された家系図で不明なことが出てくることも当然といえます。そのため、家系図の納品を受けるときも、家系図の記載内容や作成方針について直接説明を受けられた方がよいのです。 

家系図は最終的に「もの」として納品されますが、基本的な中身は家系図を作る「サービス」です。家族の大切な情報をその業者に預けることにもなりますので、信頼に足る業者なのか直接会って確かめる必要があるといえます。 

インターネットだけで注文を受け付ける業者の中には、お客様への説明が不十分で、納品された家系図がイメージと違ったり、サービス内容の認識がズレていたりして、トラブルになるケースもあると聞きます。そもそも自宅やマンションの一室を事務所としているため、来店対応が不可で、事前の相談に対応していない場合も多いです。直接会って相談するかどうかはお客様が自由に決めることですが、業者の姿勢をみる上では、

  • 直接相談に行けるような場所に店舗が構えられているのか
  • 来客に対応できる体制で運営されている業者なのか

がポイントになるはずです。

戸籍以上の文献調査を行う上では東京の業者が有利!

国立国会図書館

国内の図書館や家系図作り・ルーツ探しに役立つ蔵書の多くは、東京に集中していることをご存知でしょうか。家系図作成代行業者は全国各地に存在していますが、より深いご先祖調査をする上では図書館や資料館が集まっている東京にある企業が有利です。

家系図作り・ルーツ探しに役立つ図書館の一覧

  • 国立国会図書館(東京都千代田区)
  • 国立公文書館(東京都千代田区)
  • 東京都立中央図書館(東京都港区)
  • 東京大学史料編纂所(東京都文京区)
  • 国文学研究資料館(東京都立川市)
  • その他の多くの大学図書館

このように、家系図作りやルーツ探しに必要な文献資料の多くは東京の図書館・資料館に集中しています。中でも東京都千代田区永田町にある国立国会図書館は「納本制度」があるため、国内で出版された全ての出版物が保存されています。当然ながら国内屈指の蔵書数であり、唯一の国立図書館になります。

さらに東京都立中央図書館はルーツ探しに必須の「郷土誌」が多く所蔵されており、東京にいながら全国の郷土誌を閲覧することができる、家系図業者にとってはとても便利な図書館です。

つまり、戸籍以上の文献調査サービスを提供する業者は多くの文献を調査することになりますが、東京に所在地を置いている業者は手軽に国内のほとんどの文献を閲覧できる場所に位置しているという点で、地方の業者に比べて圧倒的に有利なのです。

必要な資料・文献に容易にアクセスできるということは、サービスや調査力の品質にも大きな影響を与える部分です。これも一歩進んだ業者選びの知識として覚えておくとよいと思います。

「文献調査」の解説記事図書館で自分のルーツ探し!文献調査の方法を詳しく解説!

家系図作成業者の個人情報保護体制の見分け方

個人情報

戸籍に記載される個人情報は「機微情報」

家系図を作成する上でもっとも神経を使い、慎重に対応しなければならないことは「個人情報の取扱い」である、ということはご理解いただけると思います。家系図を作るために基本となる情報は、市区町村に保存されている戸籍・除籍・改製原戸籍に記載されている個人情報だからです。

戸籍から何がわかるのかというと、個人の生年月日・死亡年月日・性別・氏名・続柄・結婚歴・離婚歴・養子縁組歴といった事項。さらに附票には現住所と転居の履歴が記載されていて、これらのすべては「機微情報(きびじょうほう)」といわれる特に注意すべき高度な個人情報とされています。家系図作りのプロである業者も、何か問題が発生してしまった場合には、信用がガタ落ちになってしまうため、こうした個人情報の取扱には細心の注意を払って業務を行っています。

しかし一部には個人情報の取扱の意識が薄いように見られる業者も存在してしまっていることも事実です。そこで家系図作成業者における個人情報の保護体制の見分け方をご紹介していきます。

家系図業者のウェブサイトからわかる4つのポイント

ウェブサイト

業者に家系図作成を発注する前に、まずインターネットで各社のウェブサイトを閲覧して比較検討される方が多いと思います。ここでお伝えしたい個人情報保護体制については、トップページの隅々まで目を凝らす必要があります。

まずチェックしていただきたいのは「個人情報保護方針」とか「プライバシーポリシー」といったページです。まずはこれを入口に、4つのチェックポイントをご紹介します。

個人情報の取扱方法に関する記述がない業者

このような業者は、個人情報に対する意識が低いのは明白です。どのような情報管理をしているのかまったくわからないし、何も対策をしていないのかもしれません。いかに提供するサービスが魅力的でも、この業者に発注するのは慎重に考えるべきといえます。

行政書士等の守秘義務

家系図作成業者は、行政書士等のいわゆる「士業」の事務所であることが多いです。一般的に士業には、法律により、取り扱う事件について「守秘義務」が課せられています。ただ、そういった「義務」が課されているから、その義務に反した場合は何かしらのペナルティが課される可能性があるということであって、その業者がきちんとした情報管理体制が敷かれていることまでが保障されるわけではありません。そのため、結局はその業者がどのような管理をしているのかを見極めなければならないということになります。

個人情報保護士がいる業者

個人情報保護士とは、財団法人全日本情報学習振興協会が設けている民間資格です。個人情報の安全管理・運用を行うことができる知識や能力を認定する試験に合格した人のことをいいます。同協会によると合格率は40%程度とのことで、試験の難易度がとても高いというほどではありません。

ただ、合格しても2年に1回更新試験を行わなければいけないため、資格者の個人情報に対する意識は高いといえるでしょう。あくまでも個人に対する資格なので、必ずしもその業者の事業体制に対する評価ではない点に注意が必要かもしれません。このあたりを見抜くのは難しいですが、相談の際に有資格者が実際に家系図作成の実務に関わっているかどうかを聞いてみてもいいと思います。

ISMS・プライバシーマークを取得している業者

ISMS・プライバシーマーク

ISMS・プライバシーマークは、事業単位や企業全体の個人情報の管理体制に対して客観的な基準で認定・付与される評価制度です。ISMSは「Information Security Management System(情報セキュリティ管理システム)」の略で、国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)、日本工業規格(JIS)の基準に基づいて認証を受けることができます。

プライバシーマーク(通称:Pマーク)は一般財団法人日本情報経済社会推進協会が、日本工業規格の「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム―要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を認定しています。

いずれも審査にあたっては事業所の実地検査等、厳しい基準をクリアしなければならず、取得した後も継続的な監査や対策が必要になります。これらは信用性の高い第三者機関の認証が受けられる点で、社会的な信頼性は4つのチェックポイントの中でも最も高いものといえます。「Pマーク」は認定を受けていれば必ずウェブサイトに青いマークが表示されていますので業者のサイトをしっかりチェックしてみてください。

個人情報取扱い同意書の内容

個人情報の取扱いに対する意識が高い業者は、必ず「個人情報取扱い同意書」という書類を別途用意しています。ISMSやプライバシーマーク取得業者は、運用の中で必ず同意書を取り交わすことが義務となっているからです。同意書には、事業者の個人情報の取扱いの指針が明示されていますので、確認しておくことをおすすめします。

その他のポイント

資格登録の確認方法

家系図作成は行政書士事務所が行っていることが多いです。しかし、その事務所が本当に行政書士事務所なのかを調べる方法をご存知の方は少ないと思います。ここでは、日本行政書士会連合会によって提供されている、行政書士検索をご紹介します。

 家系図作成業者が行政書士である場合は、業者の代表者名を入力して検索することで、その代表者が行政書士であるかどうか確認できるようになっています。日本司法書士会連合会のページにも同様の機能があります。心配な方は、一度調べてみることをおすすめします。

 ▼行政書士検索▼
【日本行政書士会連合会のページ】行政書士会員検索

 ▼司法書士検索▼
【日本司法書士会連合会のページ】司法書士検索

 代表者の姿勢

家系図作成業者の代表者がきちんと表に出て、顔を出して堂々と事業を行っているか、という点も信頼性を図る上でポイントになります。業者は大切なお客様の情報をお預かりする立場ですので、お客様に安心していただくために、組織を代表して前に出るべきなのです。代表者が姿を出している業者は信頼性が高いといえます。業者のホームページの運営者情報や会社概要を確認するとすぐにわかることですので、確認してみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。ここで、もう一度4つのポイントをまとめてみます。

  • 家系図作成業者の分類
  • 家系図作成業者のサービス・技術・専門性
  • 家系図作成業者の店舗の立地
  • 家系図作成業者の個人情報の管理体制

是非サービスの価格だけではなく、これらのポイントに着目して、家系図業者を選んでみて下さい。自分に合った適切な業者を選択することが、自分のイメージ通りの家系図を作る上で大切になります。