あなたもふと思ったことはありませんか?「私のご先祖さまって誰なんだろう?」、「私のご先祖さま達はどんな様相なんだろうか?」お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんぐらいまではほとんどの人が知っているかもしれませんが、それより昔のご先祖さまってどうなっているんでしょう?

その答えがあるのが「家系図」です。もしあなたの家に家系図がなければ、作ることもできるんですよ!とはいえ、個人に関する情報も含まれる可能性があります。もしあなたが家系図を自分で調べて作ろうと思った時、大きな問題を起こさないために、もっとも注意すべき点が何であるかご存知でしょうか?

家系図作成の最大の問題点は「個人情報の取扱い」

タイトルに答えが出てしまっていますが、そう。「個人情報の取扱い」です。家族や親戚であっても個人情報は守るべきもの。慎重の上にも慎重を重ねて取扱わなければなりません。あなたが気にならないほんの些細な事でも、他人にとっては知られたくない情報である場合もあります。

作成する過程でもそうですが、特に注意しなければならないのが作った後のこと。といったことから今回は、個人情報の取扱いに関して注意しなければならないポイントについて考えていきましょう。

家系図を作るのには、市区町村に保存されている戸籍を辿っていくことになります。戸籍とは国民の身分情報が載っている台帳のこと。ここに記載されている本籍・出生事項・結婚・養子縁組といった内容は「機微情報」といわれる高度な個人情報とされています。

家系図作りのプロである専門業者も、個人情報の漏洩があっては事業が立ち行かなくなってしまう事態に発展することもあり、細心の注意を払って取扱っています。仮に自分の親族の方が家系図を作ろうとしたときも、あなたの意に反する個人情報の取り扱い方などに注意することや、取り扱い方法に事前に注意を促すことでみんなのプライバシーが守られることにもつながります。

ちなみにご自身で家系図を作成することを考えていらっしゃる方は、無料でエクセルのテンプレートをお渡ししておりますので、ご利用いただければ幸いです。

▼参考記事▼
家系図をエクセルで作る方法を動画で解説!無料テンプレート付き!

亡くなった方は個人情報保護対象外だが要注意

個人情報保護への意識が高まって、企業や自治体・団体などが厳格に取扱うようになったきっかけは、平成17(2005)年に施行された個人情報保護法に因ります。ちなみに、個人情報保護法が規定する「個人情報」とは、「生存する個人に関する情報」とされているのをご存知でしょうか。

つまり、「既に亡くなった方の情報」は保護の対象になっていないのです。まずは、この点を頭に入れておいて、注意すべきポイントを整理していきましょう。ここで意識してほしいことは、亡くなった方の情報が基となって存命されている方の個人情報がわかってしまう場合もあります。これも個人情報の漏洩になります。そこで、どうすれば問題にならずに家系図を作成出来るのか?をポイント①~③でまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ポイント①~家族から家系図作成の理解を得よう

家系図を作ろうと決心したら、行動を起こす前にまず家族にその意思を伝えましょう。なぜ家系図を作ろうと思ったのか、なぜこのタイミングで、個人情報の管理はどうするといったことなど、自分の考えをしっかり整理して家族の理解を得てください。その上で家系図を共有することが理想的です。

そうすれば、家族から家系に関する情報を教えてもらえたり、先祖から受け継いでいる資料なども見せたりしてくれることでしょう。家族から得られる情報で、家系図作りも効率的に取組むことができるに違いありません。自分のルーツを知る上で非常に有用な資料になり得ます。

ただ、家系図に記載されるすべての人が、必ずしもそれぞれのルーツを知りたいわけではありません。中には家系図への記載を快く思わない人もいるでしょう。作ってから問題が発生するよりも家族、親族の理解を十分得た上で作成に取り掛かるようにしましょう。

ポイント②~先祖・親族に関する不都合な情報は伏せよう

個人情報保護法では「既に亡くなった方の情報」は、保護の対象ではありませんが、その情報が生存する人にとって重要に関係してくるケースがあります。この場合は亡くなった先祖の情報でも、生存者の個人情報として保護する必要があります。特に相続に関連した情報は慎重に取扱わなければなりません。

相続とはシンプルに言い表すと、財産や地位・役割などを次の世代へ伝達することです。さらに、戸籍を取得していく中で、ある先祖や親族にとって「他人に知られたくないであろうと思われる不都合な情報」が出てくるケースもあります。その場合は家系図や家系譜にその情報を載せないようにします。またその情報について、家族も含め誰にも話さないことを徹底しましょう。

血液型などはいろいろな公文書、私文書などに記載されており、一般的に自分以外の方も知っているケースはあるかと思います。また、身体の特徴や親との似姿など遺伝に関することも非常に興味深い事だとは思います。ですが、血液型一つをとっても個人情報に該当しますので、安易な取り扱いは要らぬ問題を引き起こすもとになる可能性がありますので注意しましょう。

ポイント③~家系図・家系譜を家族以外に見せる時は家族の了承を

家系調査の範囲が戸籍で得られる情報より古くなっていくと、古文書や現地調査の領域に入っていきます。その際には、かつて戸籍が家を基本単位にしていた時代の直系嫡男家系である本家筋や、ご先祖さまの本籍地に暮らす遠縁の親戚、菩提寺や氏神となる神社を訪ねる必要が出てくるでしょう。こうした取材相手に対しても、家系図を作成する主旨を丁寧に説明する必要があります。

こういう時に家系図は、説得材料として欠かすことができないアイテムです。だからといって、家族以外の第三者に軽い気持ちで家系図を見せるのはNGです。必ず事前に家族の了承をとっておきましょう。これは、家系図と家系譜が完成してからも同じこと。歴史上の有名人と意外にも繋がっていることがわかったとしても、浮かれて誰かに家系図を見せて自慢するようなことは避けてください。

また、苦労して作成した家系図を誰かに見せたくなる気持ちは、誰しもが持つでしょう。例えばお子さんが友達に見せることも個人情報の漏洩に十分つながる危険性があります。そのため、保管方法などについても十分配慮することをおすすめします。

個人情報の取扱いは業者選びの基準にも

家系図作りは、未知のご先祖さまと出会えることからワクワクドキドキが止まらない、楽しい作業と言えるでしょう。明るく前向きな気持ちで取り組みたいところですが、周囲に対するちょっとした配慮を怠ってしまったために、家族との関係がぎくしゃくしまっては元も子もありません。特に、個人情報の取扱いについては慎重に行いましょう。

また、個人情報保護に関する知識を持っておくことは、家系図を作る上でとても大切です。もし、家系図作成業者に依頼することになれば、業者選びの基準として個人情報の取扱いに意識が向くでしょう。家族、親族からの十分な理解が得られるようであれば、あなたのルーツをより深堀りすることを目的に、個人情報に該当しない範囲の内容を盛り込んでも良いかも知れません。

家系図を作成する前の準備として、しておくべきポイントをまとめた記事がございますので、きっちりと家系図を作成されたい方は、参考にしていただければ幸いです。

 

関連記事【保存版】プロが教える!家系図作りの準備のポイント!

 

まとめ

いかがでしたか?近年、便利なサービスが増えており、以前より家系図の作成も個人でも作成しやすくなりました。しかし、その反面、個人情報も漏洩されてしまう可能性も高くなってきてしまいます。家系図をご自身で作成する際は、今回お伝えした、

  1. 家族から家系図作成の理解を得よう
  2. 先祖・親族に関する不都合な情報は伏せよう
  3. 家系図・家系譜を家族以外に見せる時は家族の了承を

という3つのポイントを意識してみてください。

自分のルーツを探ることで、家業の成り立ちや祖父母、両親の知人とのつながりなど、家系図に記されないことまで見えてくるでしょう。それによって人生により深みと重みが出てきます。

また、家系図を通して自分のご先祖さまを大切にできますし、結果的に自分達をも大切にするという好循環もきっと生まれます。家系図作りを通して、人生にワクワクとドキドキをプラスし、楽しみと喜びに満ちた人生を目指してみませんか。