皆さんは自分の戸籍についてどのくらいの知識をお持ちでしょうか。

住民票をとった経験がある方は多くいらっしゃると思いますが、戸籍謄本をとった事があるという人は少ないと思います。

自分の戸籍の内容を調べる場合には、自分の戸籍謄本をとる必要があります。

住民票の役割

住民票

住民票というのは、引っ越しをした際に、その土地を管轄している市役所や、区役所、役場などに「〇〇からここへ引っ越ししてきました」という転居届を出せば、その提出先に住民票をおく事になり、住民票が必要となった場合も、その市役所や役場などで取得する事ができるようになります。

つまり、国民の「住所」や「世帯」を表す公文書が住民票ということになります。

引っ越しをしただけで住民票をいちいち変えないという方もいらっしゃると思いますが、銀行に届け出ている住所を変更する場合や、携帯電話会社の住所変更、そして運転免許証を持っている方などにとっては、住民票は実際に住んでいるところにきちんと変更しておく必要があり、これも法律で定められた国民の義務となっています。

例えば福岡県に住んでいて、東京に引っ越しをしたとします。

転居届を出していないとなると、運転免許証をお持ちの方の場合、免許証の更新というのは一定の時期が到来すれば必ず必要となるのに、住所を変更していなかったら、福岡の免許センターでわざわざ更新をするという話になってしまいます。

免許の更新をするだけで、わざわざ福岡まで帰るのは非常に面倒だと思います。

このように住民票については比較的身近なものであり、皆さんが一般的な知識をお持ちのものと思われます。では戸籍謄本は何処でどのように取得するものなのでしょうか。

戸籍謄本を取得するには

引っ越しをしたときに、転居届を出して住民票の住所を変更したら、戸籍謄本もその新しい住所を管轄している市役所などで取得できると思われるかもしれません。

しかし、戸籍は自分の居住地の役場で取得できるとは限りません。

戸籍は自分の「本籍地」の管轄の役場で管理されているものであって、住所とは原則として無関係だからです。

住所を変更したというだけでは、本籍地というものは変わらないのです。

本籍地を変更する場合は、住所とは別に本籍地の変更の届をする必要があることになります。

つまり、戸籍謄本は、その本籍地を登録している住所を管轄している市役所や役場にあり、

自分の戸籍を取得したい場合は、自分の本籍地を管轄する役場に請求する必要があるという事なのです。

市役所

従来の免許証であれば、本籍地の記載があったのを、記憶されている方は多いのではないでしょうか。

しかし、今は免許証に本籍地の記載はなくなってしまいました。

なので、余計に本籍地や、戸籍謄本の事などについて、わからなくなってしまう人もいらっしゃることと思います。

さらに本籍地というのは、気軽に変えられるものではあるものの、あまり変更される事も少ないものです。

その為、住んでいるところから遠方に本籍地をおいている方にとっては、戸籍謄本が必要となった場合、その本籍地の管轄役場で戸籍謄本をとらなければなりません。

しかし面倒な事に、戸籍謄本をとる場所となり市役所や役場などは原則平日しかやっていませんので、平日に仕事をしておられる方にとっては大変不便です。

さらに遠方に本籍地がある場合は、直接役場にとりに行かなければならないのか。と思われがちですが、実は郵送でも取得の請求をすることができます。

具体的な方法は、戸籍請求の申請書に、本籍地、筆頭者、請求する証明書の種類、請求者(氏名と生年月日)等を記載し、請求者の本人確認書類(免許証のコピー等)を添付して郵送請求することになります。発行手数料の支払については、定額小為替を利用することになります。返信用封筒と合わせて小為替を同封して送ると、大体1週間から最低でも2週間以内には本籍地を管轄している役場などの戸籍を担当している係から、郵送にて戸籍謄本が送られてきます。

ちなみに、定額小為替については、戸籍謄本が例えば1通必要なのであれば、その料金分を郵便局にて購入します。戸籍の郵送請求については、小為替のお釣りについても小為替で送られてくることになります。

郵便局

戸籍の郵送請求の際に必要な書類については、本籍地のある役場に事前に電話にて問い合わせをしておく事をオススメします。場合によって、自分の直系の先祖とのつながりを示す戸籍も添付しなければならない場合もあるためです。戸籍の郵送請求の書類が役場に届き、請求内容が不明瞭な場合や、不備がある場合は電話がかかってくることもあります。

もし、電話をしている時間もないという事であれば、請求する先のホームページなどにも詳しい詳細が書いてある場合が多いので、そこを確認してみても良いでしょう。

ちなみに、この戸籍がある本籍地ですが、実はどこの住所にしても良いことをご存じでしょうか。

どこでも良いということもあり、中には皇居の住所を本籍地にしている人もいますし、競馬が好きな方で、競馬場の住所を本籍地にしている方もいらっしゃいます。

皇居

住民票は自分が住んでいる場所に必ず変更があれば届けておくべき義務があるものですが、本籍地の住所と言うのは、言わば自分の戸籍を置いておく「戸籍の住所」のようなものです。

その為、基本的に私たちが生活をする上でよく必要となるのは住民票であり、本籍地は言ってしまえばどこの住所であっても構わないという事になります。

もしも自分にとって思い入れのある場所があるようでしたら、その場所に変更してみても良いかもしれません。

あるいは利便性を考えて、戸籍謄本が必要な時に、郵送のやり取りなどがないように自分の住所にしてしまうとか、または住所の近くにしておくという手もあります。

戸籍謄本が取得できる場所などについてお話させて頂いてきました。家系図を作る上では、戸籍の知識が必要になります。住民票と戸籍の違い等、少しでも戸籍の事についてご理解頂けたらと思います。