女性の家系がまったく書かれていない家系図?!

「家系図を作ってみたい」となにげなく父親に話してみたところ、「うちに家系図はあるぞ」と言って、書棚から古そうな紙を取り出してきました。

見せてもらうと表紙には「○○家家系図」と重々しい毛筆書で書かれています。早速興味津々でワクワクしながら広げてみました。そこには○○家の家系が自分から見て、江戸時代の中頃まで書かれていました。

女性の家系が書かれていない家系図

家系図を見てとても感動し、ご先祖様の生きた時代に思いを馳せたのですが、何か物足りない気分になります。その家系図には、女性の家系がまったく書かれていないのです。

それぞれの先祖が、どこどこ村のなになに家から嫁いできた女性と結婚した、ということまでは書かれています。ただ身近なところで母方の祖父母、あるいは父方の祖母の家系については、まったく書かれていません。この家系図は直系男子の家系図で、○○という名字の系譜を示したものなのです。

そこで、触れられていない女系の家系図を作ってみようと決心しました。

女性の家系にも目を向けてみよう

 

家系図を作ろうとして、こんな場面に出会うことはよくあるでしょう。

以前は、家系図と言えばこういうものでした。つまり男系だけを記載したのものがほとんどだったのです。父親の兄弟姉妹の子ども、自分から見れば従兄弟(従姉妹)について、女性は「女一」とか「女二」といったように記載され、名前すら書かれていないという家系図もありました。

昔の日本はこれが常識だったわけで男尊女卑といったことではないかもしれませんが、いくらなんでもこれでは女性が気の毒です。やはり女性の家系もきちんと調べて作成したいと思います。

頑張って5代前まで辿るのがオススメ

もし、家には家系図が継承されておらず、一から家系図を作成しようということになったとしたら、まず辿る家系の範囲を計画的に決めてとりかかることをおすすめしています。

両親・両親の両親・そのまた両親といったようにすべてを記載しようとすると、10代前の直系尊属は1024人と膨大な人数になってしまいます。そこで基本は、男子直系で自分の名字を辿ってゆくという方法が一般的です。併せて女系も調べてゆこうということでしたら、たとえば5代前まではすべての直系尊属を辿ってみるというのはいかがでしょうか。

5代前とは自分からみて曾祖父母の祖父母ということになり、全部で32人。曾祖父母までは辛うじて名前くらいはわかると思いますが、さらに2代前となると名前はおろか、さっぱりわかならい遠いご先祖様なのではないでしょうか。苦労もあるかと思いますが、なんとか頑張って5代前まで調べてみましょう。すると、思わぬご褒美が付いて来るかもしれません。

戸籍や古文書で5代前までを辿ることができると、高い確率でその資料には6代前以前の先祖の情報も記載がされているはずです。そこで、わかる範囲までを家系図に記載しましょう。さらに、5代前32人の中には、このご先祖様の家系をもう少し先まで辿ってみたい、といった興味が湧く職業や身分、家系が見えて来るかもしれません。そこからは好奇心の赴くままに調査を深めてはいかがでしょうか。

女系を辿ると母の偉大さがわかる?

家系図作りに決まり事はありません。男系の直系尊属を必ず調べなければいけない、という決まりもありません。特に直系の長男という立場でもなければ、自由な発想でご先祖様を辿ればいいのです。今回は女系のご先祖様も大切にしよう、というテーマなので、母親の家系を辿ってみましょう。

母方の家系も調査が出来る

そこで「母親の家系の戸籍は申請できないのでは?」と思われる方がいらしゃるかもしれませんが、その心配は無用です。戸籍を申請できる人は「請求する戸籍に記載されている方、またはその配偶者、直系親族(父母、祖父母など)、直系卑属(子、孫など)」ということですので、親子関係が続く直系であれば申請できます。つまり男系の直系と同じように母方の家系を調査することが可能なのです。

子どもの頃から母親の故郷に遊びに行くことが多かった、という方も多いでしょう。そんな方にとっては、自分の子ども時代を訪ね直すような懐かしい旅になるかもしれません。こうした思い出や、母親のルーツを辿り家系図を作ることで感謝の気持ちがいっそうわいて、親孝行しようという思いが強くなると思います。

「母は偉大なり」という言葉を胸に、女系の家系図作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。