家系図は家族のつながりや歴史を感じさせてくれるアイテムです。「系譜」と呼ばれることもあり、形式にこだわらなければ自分でも簡単に作ることができます。場合によっては、専門会社や行政書士事務所などに作成を依頼することも可能です。

今回は、ご先祖様とのつながりを感じらせる家系図の保管方法などについて重要なポイントをおさらいしていきましょう。

苦労して作った家系図、どうやって保管すればいい?

家系図作りはちょっとしたブームの様相を呈しているようで、自身の結婚や子どもの誕生、還暦や定年退職、さらには終活の一環といった具合に、さまざまなきっかけで取りかかっている人が増えています。自分でこつこつ調べる方も多いですが、近頃では専門業者に作成を依頼するケースが増えてきています。

家系図を作成することで、それまで注目してこなかった自分のルーツやご先祖様を知ることができ、より一層家族との絆を感じられます。自分で制作する場合と業者に依頼する場合、どちらのケースにおいても、大切な書類ですから汚れや紛失といったトラブルは避けたいですよね。

 

作成後の保管方法で悩む方が多い

家系図は古い戸籍の旧字体や昔の地名を読み解き、その先にある古文書や墓所、菩提寺を辿ってやっとのことで出来上がるわけで、完成するまで多くの手間がかかります。もちろん、自分のご先祖様を辿る旅のようなものですから、そんなに簡単に目的地に着いてしまっては味気がありません。困難な道のりも、家系の重さと考えて作業を続けます。

こうしてようやく出来上がった家系図。感慨もひとしおです。さて、この先どうやって保管すればよいでしょうか。子どもや孫、その先の子孫にしっかりと継承してゆかなければなりません。家系図を作る人は増えていますが、実は保管や管理の方法に関して深く考えている方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、家系図をどうやって後世に引き継いでゆけばいいかについて考えてみましょう。ぜひこの記事を参考に、自分のルーツをひも解く家系図を身近に感じてみてください。

家系図はとてもデリケート

和紙などの紙で作られた家系図はとてもデリケートなので、特に保管に注意が必要と言えるでしょう。額縁などに収めて表面を守っていても、強い光刺激で色が変色してしまうことがあります。したがって、紙で出来た家系図を飾る場合には、以下の内容を守って飾ることをおすすめします。

掛け軸や額装した家系図の保管方法

せっかく美麗な家系図を作成したのですから、飾っておくのが一番だと思います。直筆の原本は保管して、コピーやオフセット印刷で複製品を作成し飾ってはいかがでしょうか。家族がいつでも目を向けられる場所に家系図があれば、会話にも彩りを添えてくれることでしょう。

温度管理のしやすい環境で保存

それでも日焼けや経年の劣化で色が褪せたり、文字が読みづらくなっていってしまったりします。天然素材のしっかりとした和紙だと、虫食いや結露などによるシミにも気をつけたいものです。しかし、博物館にあるようなガラスのケースに納めて温度や湿度管理をしっかりする、というのはさすがにご家庭では難しいでしょう。

そこで、できれば直射日光が射し込まない比較的奥の部屋の、日常的にエアコンを使用する環境で飾ることをお勧めします。さらに、ホコリが付くと虫やクモが付くこともあるので、時々壁から外して掃除をしつつ、傷みや劣化がないか点検するように習慣づけましょう。これもご先祖供養の一つです。家系図を飾る場所を少し工夫するだけで、良い状態を長持ちさせることができるので、ぜひ意識してみてください。

直筆の家系図を自宅で保管するのには、湿気・ホコリ・強い光・酸化・虫を避けることができる箱などに納めて、可能であれば耐火金庫で保管するのが最善です。外部の貸金庫などでもいいでしょう。その上で、在処を次の世代がわかるように心がけて下さい。

家系図とは、いわば家族代々の歴史を形に込めたものですから、自分の子供や孫の手に渡る瞬間まで、色褪せない綺麗な状態で保管しておくことが望ましいでしょう。

デジタルデータでも注意が必要

近年はデジタルデータで家系図を作成する方も増えています。利点としてはパソコンで作成することができる、保存場所を取らない、劣化の心配が少ない、複製が簡単などが挙げられます。しかし、当然長所短所はあるため、自身にあった方法を選択する必要があります。

デジタルデータ化した家系図の取り扱い方

自分で家系図を作る場合、パソコン上でエクセルやパワーポイントを使って少しずつ構築してゆく方が多いようです。レイアウトにも凝りたいという場合は、市販の家系図作成ソフトや、グラフィック系のアプリケーションを使って仕上げることもあるでしょう。ただこの場合は、家族や子孫に家系図を引き継ぐ際、そのソフトやアプリケーションを持っていなければファイルが開けない、という事態に陥ってしまうので注意が必要です。

エクセルやパワーポイントですと、本来の用途とは違う用途に使用しているため、見た目が簡素なものになってしまいがちです。しかし、ファイルの汎用性があるため多くのパソコンで開き、編集することができます。

エクセルで家系図を作る方法やテンプレートも無料でダウンロードできますので、こちらの記事も参考にしていただければ幸いです。

▼参考記事▼
家系図をエクセルで作る方法を動画で解説!無料テンプレート付き!

反対に、グラフィックソフトを使用する場合は、本格的なビジュアルの家系図を作成できますが、別途ライセンスの購入やインストールが必要なソフトが大半のため、誰でも編集できるような手軽な家系図ではなくなります。Adobe Illustratorのようなグラフィックソフトの中でもメジャーなソフトを使って描画するのがオススメです。

また、出来上がった家系図を自分のパソコンの内蔵ディスクに保存しておくのはもちろんですが、保管するのが1台のパソコンだけだと、そのパソコンが故障したり、万が一盗難にあった際にはデータも一緒に消失してしまいます。必ずリムーバブルのストレージとしてCD-RやDVD-R、ブルーレイといった光学ディスクや、USBメモリ、SDカードなど複数のストレージに保存して保管しておきましょう。

出来上がった段階で家族にストレージを配布したり、メールで送ったりしておいてもいいでしょう。デジタルデータと一緒に掛け軸や額装した家系図があれば、ストレージを一緒に保管しておくこともお勧めです。さらには、無料のクラウドストレージにコピーを保存しておくのも安心です。その際はアクセスするID、パスワードを家族に共有しておきましょう。

作業中のデータ消失にも要注意

ご先祖様の大切な情報がぎっしり詰まった家系図。せっかく苦労して作ったのですから、大切に保管してゆきたいものです。形のある家系図でもデータ化された家系図でも形式に関わらず、子孫に繋いでゆくためにはさまざまな事態を想定して、安全な保管手段に万全を尽くす必要があります。

特にパソコン上で情報を管理している場合は、ハードのトラブルで作成中のデータが台無しになってしまうこともあるので、頻繁にクラウドに保存することをお勧めします。うっかり消失してしまうと、もう一度最初から作成するのは大変で、モチベーションも下がります。念には念を入れて、安全な管理を心掛けましょう。

具体的には、湿気やほこり、時にはちょっとした衝撃などでもハードウェアは故障してしまうことがあります。さらに、デジタルデータ化された家系図の場合、コンピュータウイルスによってデータが消失するリスクがあります。

一度消えてしまったデータを復旧するのは非常に手間がかかるため、外部のストレージに保管するのはもちろんのこと、ウイルス対策のセキュリティソフトを導入するなど、万全に対策を施す必要があります。手間に思われるかもしれませんが、万が一消失した時にやっておけばよかった、と後悔しないようしっかりと行っておきましょう。

データの保存方法など、ご不明点がありましたら、いつでもお問い合わせください。

まとめ

いかがでしたか?一昔前では家系図と言えば巻物や掛け軸に長々と筆文字で書かれていて、大切に保管されているというようなイメージでしたが時代の流れに沿って家系図もデジタルデータであらわされるようになりました。

ただ、注意しなければいけないのが、データの保管方法です。PC内だけで保管するのではなく、必ずオンラインのストレージやUSBメモリなどのハードディスクに保存しておくことをおすすめします。

データにしておけば場所も取らず劣化の心配も少ないですが、自分の子供や孫にも関係する大切な書類のため、今の時代にあえて紙で作成するというのもいいかもしれません。