あなたも一度は観たことがあるのではないでしょうか?今回は、普段、誰もが名乗っている名前や名字の疑問、驚きの物語などを紹介してくれる番組「人名探求バラエティー日本人のおなまえっ!」をご紹介させて頂きます。毎週木曜日の午後7時30分からNHKにて放送されています。
今回は、「人名探求バラエティー日本人のおなまえっ!」という番組から、名字のルールや謎について迫っていきます。
目次
古舘伊知郎さんの冠番組
出演されている方は、あなたもご存知のフリーアナウンサー、古舘伊知郎さんです。古舘伊知郎さんは、元テレビ朝日のアナウンサーであり、数々の番組に出演されてきているので、知らないと言う方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
この番組は、パイロット版として、2016年の8月に75分番組として放送されました。この時、司会として登場された古舘伊知郎さんは、同じ年の3月に降板した報道ステーション以降、初の司会番組を務められております。その後、2017年4月から、前月に終了したNHK番組ファミリーヒストリーに替わって放送が開始される事になります。
2016年に放送されたパイロット版「人名探求バラエティー古舘伊知郎の日本人のおなまえっ!」のタイトルから、古舘伊知郎さんの名前を省く形で「人名探求バラエティー日本人のおなまえっ!」として放送が開始されました。
また、この番組は毎週月曜の深夜、(火曜日)の0時10分から再放送されていますので、見逃した!と言う方は、是非ご覧下さい。レギュラーとして出演されているのは、お笑いコンビのハライチの澤部佑さんと、宮崎美子さん、そして名字研究家の森岡浩さんがご出演されております。番組で古舘さんは「名字の大河・散歩気分でブラ名字、名字に乾杯、そんな番組なんですね」とおっしゃられています。
名字で出身地がわかる!?
普段私たちが当たり前のように使っている名字ですが、名字には10万種類以上の名前があるのをご存知でしょうか?普段よくお目にかかる「佐藤」さんや「鈴木」さん「高橋」さんなどの名前は、ランキングでも上位ですので、知り合いに1人はいる!と言う方もいらっしゃるのでは?
しかし、日本人の名字には、様々な名前があり、変わった名字だなぁ~と思ってしまう名字も沢山あるのです。また、番組内で解説があったのですが、例えば、お笑い芸人のアンタッチャブルのやまざきさん(通称:ザキヤマさん)と、月亭方正さん(以前の名前はやまさきさん)このお二人が取り上げられています。
漢字は同じでも、読み方によってどこの出身なのかが、大体わかってしまうというんです。ザキヤマさんの方は、「ヤマザキ」と読みますが、方正さんの方は「ヤマサキ」と読みます。これは、ヤマザキと読む場合は、東日本出身の方が多く、ヤマサキと読む場合は西日本出身の方が多いと言うのです、不思議ですよね。
また、あなたはこの名字読めますでしょうか?
「八月一日」これって、はちがつついたちでしょ?と思われた方!「ほづみ」さんです。意外ですよね!?読み方だけではなく、日付が名字として使われているんですね!この名字の由来は、8月1日に稲穂を積む行事があったからと言う事が理由なんだそうです。
「鈴木」は謎だらけの名字
では次に、パイロット版の番組内で取り上げられた「鈴木」さんと言う日本の中でも多い名字として使われている事について、お話していきましょう!ちなみに、この時番組を観ていて笑ってしまったのですが、ゲストに呼ばれている方が鈴木さんだらけだったと言う事です。ウド鈴木さん、鈴木福くん、鈴木奈々さん、パパイヤ鈴木さん…。これでもか!と言うくらいにゲストに11名の鈴木さんが呼ばれていました。
実は、鈴木と言う名字は、謎だらけの名字なのだそうです。鈴木と言う漢字は、「鈴の木」と書いて鈴木ですよね。番組では、鈴木さんの名前のルーツを探しに和歌山の藤白神社へ行きます。「全国の鈴木さんいらっしゃい」とのぼりが立てられているではないですか!
この神社が鈴木さんのルーツと言う事なのです。ここでは、鈴木さんだけの参拝者名簿や、鈴木さんのお守りが売られています。なんだか、鈴木さんと言う名字じゃない方は、ちょっと足を踏み入れにくいと思ったのは私だけでしょうか…?
この神社には、神社に代々住まれて来た方の、鈴木家122代の家系譜が存在しており、その中で鈴木さんが始まっているのが900年代、この時に初めて鈴木と言う名前を名乗っている事がわかります。この初代の鈴木さんが鈴木さんと言う名字の由来は、あなたもご存知の秋の草、スズキがありますよね?
それが関係していると言う事なのです。わらで神社のしめ縄に使ったり、わら塚が作られており、この事からスズ→「鈴」キ→「木」で鈴木となったと言うわけです。神様に収穫を保証してもらう事や、神事を行う神官として鈴木さんは大事な役割を担っていたんですね。つまり、鈴木さんと言う名字の由来とは、稲作文化の象徴であるわら塚だったと言う事になります。ですので、現代もよく河原などで見られるスズキを当て字にして名字として使われたと言う事なんですね。
今とは違う!昔の名字のルール
昔なのに、当て字にするんだと思われた方もいらっしゃると思いますが、実は名字は今とは違い、江戸時代より前なんかは自由に変える事が出来たのだそうです!
なんだか、昔ってお硬いイメージがあるのは私だけでしょうか?その分、今とは逆に、もっとガチガチのイメージがあるのですが、意外にも簡単に変えられちゃう時代だったんですね!それ程、当時の日本では、名字は気軽なものだったのでしょう!これも番組の中に解説がありますが、当時は、貴族や偉い人だけではなく、庶民の方々も名字を使っていたと言う事がわかっているそうなのです。
例えば、北の方の田んぼの近くに住んでいた人は「北田」さん、逆に南の方に住んでいた方は「南田」さん。また、川の上流の方に住んでいた方は「川上」さん、川の下流に住んでいた方は「川下」さん等など…。
しかし、鈴木さんのような、スズキからの当て字を使った名前と言うのは、全国の名字ランキングの中でも珍しい位置に存在しています。
トップ10ランキングの中でも当て字は鈴木さんだけでした。そのため、鈴木さんと言う名前は、全国ランキング2位にランクインしていますが、名前の由来としては異質であると言う事ができますね!
広島カープには珍しい名字の選手が多い!?
広島カープで活躍する選手たちには珍しい名字の人が多いですよね。例えば、下水流(しもずる)、塹江(ほりえ)、堂林(どうばやし)選手などほかにも珍しい名字の選手たちがたくさんいます。巨人へ移籍してしまいましたが丸(まる)選手も珍しい名字ですよね!
番組で広島カープに電話で取材したところ「名字でスカウトしていないので・・・たまたま!」ということのようです。統計的には、広島県にはレアな名字の人が多いことや、東日本に比べて西日本のほうが珍しい名字が多いので、広島カープに珍しい名字の選手が増えたのかもしれませんね!
超レアな猫(ねこ)が付く名字!?
日本に「猫」がつく苗字は、希少で人数も少ないですがいくつか存在しています。もし猫のつく苗字を持つ人に出会ったら、ラッキーと思ってもいいでしょう!
最初に紹介するのは「猫屋敷(ねこやしき)」さんです。岩手県発祥の、伝統的な苗字だそうです。なぜこの苗字になったのかは分からないそうです。猫がたくさんいるお家だったのかもしれませんね!
次は、「猫屋田(ねこやだ)」さんです。猫が嫌だなんて、猫好きの方からしたらちょっと戸惑ってしまいますね。全国の「猫屋田」さんは10名程度いらっしゃるそうです。とても珍しい名字ですね。
「猫屋敷」さんと「猫屋田」さんをご紹介しましたが、石川県加賀発祥と言われている猫宮(ねこみや)さんなどほかにもまだあります。名字に「猫」と付いていても、それが必ずしも動物の猫を表すわけではないようです。猫のつく苗字を知ってみるとほかの動物の名前が入った名字も気になってきますね!
まとめ
いかがでしたか?それぞれの名字の由来などを題材に、あらゆる視点から、その名前の由来やなどを司会やゲスト等と共に探求していく番組内容となっています。自分の名前とは違う名字が題材であったとしても、とても興味をそそられる内容となっていたり、古舘伊知郎さん本人が現地に行って、様々な調査やインタビューなども行っています。
とても面白い番組です。興味のある方は、ぜひ一度ご覧になられてはいかがでしょうか!