皆さんは今まで生きてきた中で、「すごく珍しい名字だな」と思う人や、「漢字が読めない」と思った方と一度は出会ったことがあると思います。家系図を作って自分の名字のルーツを辿ってみると、自分の先祖の中に珍しい名字のご先祖様が見つかることもあります。珍しい名字は、珍しいといっても日本国中に実はたくさん存在しています。
つまり、その珍しい名字を使っている人が少ないと言う事であって、実際に珍しいと思われてしまうような名字の種類自体は結構あるのです。
目次
珍しい名字を使っている方に共通すること
まず、日本にどんな珍しい名字があるのかについて、見ていきたいと思います。
例えば、佐藤さんや、鈴木さんのように、名字ランキングでも上位にランクインする名字を使われている方や、聞いたことある名字だと思われるような名字を使ってる方にとっては、「珍しいな」と言う印象を持つのかもしれませんが、逆に珍しいとされる名字を使っている側の人はどのように考えているんでしょうか。
実際にすごく珍しい名字をお持ちの方は、珍しい名字だからこその苦労があるのだそうです。
また、苦労だけでなく、珍しい名字ならではのメリットを感じることもあるそうです。
珍しい名字での苦労
珍しい名字の人が「あるある!」と思ってしまうような、人知れずに苦労していることを三つ紹介していきたいと思います。
1:電話で伝えづらい
一つ目は、聞き慣れない名字を電話口で伝える場合。
- お店「では、お客様のお名前をフルネームで教えて頂けますか?」
- 珍しい名字の人「◯◯ です」
- お店「はい。。。すみませんがもう一度おっしゃって頂けますでしょうか?」
- 珍しい名字の人「すみません、難しい名字なので、漢字で伝えます」
これは意外でした。名字は珍しいから読めないだけではなく、珍しいからこそ口頭でも伝わりづらいんですね。
確かに普段聞き慣れない名字を聞かされても、そんな名字あるの?って先入観がどうしても生まれてしまい、自分の耳に聴こえた言葉が間違っているのか?と思ってしまうのも無理はないのかもしれません。ですが、伝える側からすれば、毎回大変だと思います。
2:ハンコがない
二つ目は、ハンコを買う場合。既製品のハンコが売っていないため、ハンコ屋さんなどでオーダーメイドで作成してもらわなければいけません。
ズラリ並んだ五十音順のハンコのケースを何度確認しても自分の名字が存在しない!なんてことばかりのため、卒業式でもらったハンコを大切に使っている方もいるそうです
急にハンコが必要になっても100円均一のお店などで買うことができないのは、不便に感じてしまいますね。
3:間違って記載されやすい
三つ目は、名前を書いてもらう場合。
一つ目に似ていますが、珍しい名字だと名前を書いてもらう際に間違った漢字で書かれることがよくあるそうです。そのため、正式な書類などの場合でないと指摘しないというのも珍しい名字の方あるあるみたいです。
珍しい名字の方は、よくある名字の方からすると考えられないような苦労がたくさんあります。珍しい名字の方と出会ったら、その方の苦労を理解することも大切です。
珍しい名字のメリット
珍しい名字の方は、先ほど紹介したような苦労な体験だけでなく、メリットに感じていることも意外と多いのです。こちらでは、メリットに関して二つ紹介していきたいと思います。
1:名前を覚えてもらいやすい
一つ目は、初めての会う方と自己紹介をする場合。珍しい名字だとインパクトが強いからなのか、すぐ名前を覚えてもらえるそうです。
確かに、珍しい名字を聞くと心の中で唱えてしまいますよね。顔は覚えられていないのに、名字は覚えてられていることもあるそうですよ。
2:愛着が湧く
二つ目は、名字に愛着が湧きやすい。これは、人によって違いがあると思いますが、先祖代々受け継がれてきた珍しい名字のため愛着が湧くそうです。
そのため、結婚の際などに変わってしまうと、面倒だったことがなくなってうれしい反面、寂しい気持ちになってしまうことがあります。
珍しい名字、ありふれた名字に関わらず、名字が変わってしまう際には寂しい気持ちになりますが、珍しい名字の方はより寂しく感じやすいのかもしれませんね。
3:話を盛り上げやすい
初対面で自己紹介する際に、珍しい名字の場合ですと、だいたいの確率で名字の話を相手から振ってきます。珍しい名字というだけあって、そこから話が盛り上がりやすいことがメリットになります。
さらに、自分の名字のルーツやうんちくなどを知っていると、さらに会話のネタになります。自己紹介では、最初の掴みが重要ですが、珍しい名字ならば、その掴みがしやすいですね。
珍しい名字の種類はたくさん
では次に、世にどのような珍しい名字があるのか、芸能人の方を例に具体的に見ていきましょう。
綾瀬はるかさんの本名が珍しい
ご存知、綺麗で人気のある日本の女優さん「綾瀬はるか」さん。綾瀬はるかさんの名字は、実は「蓼丸」さんというそうです。おそらく、ほとんどの方が読めないと思われます。
「蓼丸」は「たでまる」さんと読むそうです。読める方はほとんどいないと思います。おそらくこの名字での苦労も多かったことと思います。この名字の由来に関してですが、これは広島県にあるようです。蓼(たで)ですが、蓼という農作物の産地であった地名が由来なのではないかと言われています。
凸という漢字を使った名字も
他にも珍しい名字を調べてみた所、「凸守」さんという方がおられるそうです。読み方は「でこもり」さんです。
こちらは、比較的読み方を予想しやすい漢字だと言う印象を受けます。また、名字由来netさんの情報によると、全国の人数はおよそ10名程度ということで、本当に珍しい名字なんですね。
急がばまわれ?
次に「回り道」さん。これも読み方はわかりますよね。「まわりみち」さんです。こちらの名前の由来については、和歌山県の日高郡にある「日高川町千津川廻り道」と言うのが由来だと言う事です。
一杯いっとく?
次は、「居酒屋」さん。
読めない人はいませんね。「いざかや」さんです。居酒屋さんと言うお店の名前だと思って普段言葉にしている言葉が、名字でも使われているのは、びっくりでした。昔は職業にちなんだ名字を名乗ることもあったようで、その名残かもしれません。
お祭りでは大人気?
次は、こちらもかなり珍しい名字です。「金魚」さん。
なんだか可愛らしい名字ですね。由来は回船問屋に由来すると言われており、山口県の下関市に見られる名字で、全国でも20名程しかいないそうです。
読み方が4つもある名字
次は「馬酔木」さん。こちらは読み方が難しい上に、読み方は4つ程あり、「あしび」さん、「あぜび」さん、「あせび」さん、「ませぼ」さんという事です。全国に40名程と言う事なので、大変珍しい名字ですね。
フリガナがないと、とても読めません。こちらの名字については、香川県綾歌郡の「綾川町陶馬酔木」がルーツとなっているようです。馬酔木と言うのは、日本に自生している常緑低木の事を意味しているようですね。地名の由来は、馬酔木の生えている場所とされています。
まとめ
いかがでしたか?このように、日本には名字と言っても普段聞き慣れない名字を使っている方が大勢いらっしゃいます。ですので、名字の種類で言うと、とてつもない数になる事がわかって頂けると思います。
前途で述べたように、珍しい名字をお使いの方にとっては、苦労もあるかもしれませんが、逆に名字をすぐに覚えてもらえたりと、得する場合もあるそうです。確かにこれらの名字は印象深く、一度覚えたら忘れにくいですね。このような珍しい名字を使われている方は全国でも少ない為、人生のどこかでこれらの名字の方に出会う事ができれば、幸運かもしれません。
名字に興味が湧いてきたら、家系図を作る等して、まず普段から使っている自分の名字のルーツを辿ってみることをオススメします。自分のルーツを辿ってみると、自分の先祖にたくさんの名字が出てくることになります。全国的に見ると珍しいのに特定の地域にはたくさんいる!なんて名字の先祖がいるかもしれません。
今の自分の名字とは違っても、自分の先祖と同じ名字の人に出会ったときに話題にできますし、親近感が生まれて新しい関係が築けるかもしれません。