岡野様はルーツを辿るテレビ番組がきっかけに、家系図にご興味をもったそうです。ご自身でも戸籍調査や戸籍以上の調査を行い、その時の苦労や新たな発見などを、お話ししてくださいました。
農民でもルーツを辿ることができる
家系図作成やルーツに興味を持ったきっかけは何ですか?
著名人のルーツを辿るテレビ番組に好きなタレントさんが出ていて、それを見たのがきっかけですね。その時にルーツを辿る術があるんだと知り、興味を持ちました。
そうだったんですね。弊社が主催した家系図作成セミナーにも参加していただきましたね。
はい。ルーツを調べる方法など参考にしたくて参加しました。
参加されてみていかがでしたでしょうか?
非常に興味深かったのは、教科書に載っているような歴史的に有名な人物が先祖にいなくてもルーツを辿る事ができるということでした。私の先祖は農民だったと思っていましたが、それでもそもそものルーツや、知らなかった先祖の歴史を知ることができるのだと知りました。
さらに興味が湧いたということですね。
セミナーでは、講師の方のご先祖が富山の薬売りの行商だったなんていう話も聞けたので、私もご先祖様の知らなかった功績など知りたいと思いました。
やはり弊社に申し込んでくださった決め手としてはセミナーだったのでしょうか。
そうですね、セミナー内容からも信頼できる会社だなと思えました。その後、家樹さん含め何社か調査についてなど問合せをしたんですが、家樹さんの対応が一番親切だったのも決め手になりました。何もわからなかった自分に対して、懇切丁寧に教えてくれましたので、さらに信頼は深まりましたね。
ありがとうございます。
自分でも挑戦してみた先祖探し
岡野さんは弊社にお申し込みいただく時点で、既にご自身で調査をされていました。戸籍を取得するうえで苦労したところなどありましたか?
戸籍を調べる上で大変だったのは、「くずし字」や「変体仮名」といった文字があったので、役所の人に確認しながら読み進めなければならなかったことです。やはり手書きの戸籍は読むのが大変なんだと実感しましたね。
古い戸籍の文字を判読するのは大変ですよね。
戸籍を取得した際、一番古いものまで請求して出してもらいましたが、その時の役所の担当者の方が「もっと古い戸籍もあったんだけど、今は閲覧禁止になっているんだよ」と教えて下さいました。後に自分が取得したのは明治19年の様式であることがわかり、閲覧禁止になっているのはそれより前の壬申戸籍だということもわかりました。
壬申戸籍が閲覧できると、もう少しご先祖様のことがわかるかも知れないので、そういった意味では私達もとても残念に思います。ただ、明治19年式の戸籍がすべて残っているわけではないので、岡野さんは運が良かったと言えますね。
そうですね。今まで知ることのなかったご先祖様の名前も古い戸籍から判明したので、さらに古い時代のことを知りたいと思うようになりました。
なるほど。そういった想いが戸籍以上の調査につながっていったのですね。岡野さんはご自身で同じ名字の方へ訪問されたりしていましたよね。
同じ名字とはいえ、まったく接点のなかったお宅に訪問するので、最初は不審がられてしまうのではないかと心配でした。しかし、同姓の方から情報を得られることもあると家樹さんから伺っていたので、今回は勇気を出してチャレンジしてみました。
ご自身で訪問されてみていかがでしたか?
私の住んでいる周りに同じ名字の家が10軒ほどありまして、1軒ずつ伺いました。「若いのに珍しいね」と話を聞いてくださる方もいらっしゃいましたし、中には厳しいことを言われてしまうこともありました。
いろいろな反応があったということですね。
厳しい言葉をいただいた際には少し堪えましたが、令和のこの時代まで命のバトンを繋いでくださったご先祖様に感謝と敬意の気持ちがあったので、やり遂げることができました。
ご自身で調査していく大変さも次世代に伝えていけますね。
先祖と同じ景色を見てきます
家系図を作った後は何か気持ちの変化はありましたか?
これまでは自分のことしか考えていなかったように思えます。しかし、家系図が完成して、自分につながるたくさんのご先祖様がいることを実感しました。このご先祖様が1人でもいなかったら、今の私はいないんだなと改めて思いましたね。
家系図にしてみることで気付けた部分があるということですね。
家系図セットの中に系譜(けいふ)という納品物があったんですが、ご先祖様お一人ずつの戸籍からわかる出生や婚姻、死亡などの出来事がわかるようになっていました。婚姻や出産後の2~3年後に亡くなられた直系のご先祖様がいらっしゃって、それを知ると特に感慨深いものがありましたね。
戦後など厳しい時代を生き抜かれたご先祖様もいらっしゃいますからね。
そうですね。生きていると、大変なこととか苦しいことの方が多いんですけど、辛くなった時に、自分に繋がりがあるご先祖様がいて、今の自分がいると思うと、頑張らなきゃなと思えます。
岡野様はルーツを辿る旅をしたいと思っていらっしゃるんですよね?
今年のお盆に、母方の一番古い戸籍の場所へ行ってきたんですよ。祖母の生まれた場所や、それより前のご先祖様がいた場所を探そうと思ったのですが、その家系の親族との交流がなかったので、最初はまったくわかりませんでした。しかし、戸籍を持って役所に行き、古い本籍地が現在のどの場所にあたるかを教えてもらい、祖母が見ていたであろう景色を歩いて見て回ることができました。
それは素敵な体験ですね。
あとは、日露戦争で戦死したご先祖様がいるんですが、家樹さんの調査で、亡くなったおおよその場所を知ることができました。場所は中国なんですが、いつかその場所にも行くつもりです。
ご先祖様の見た景色を多くご覧になりたいんですね。
そうなんですよ。まだまだご先祖様はたくさんいらっしゃるので、1つでも多く同じ場所に言ってみたいですね。
弊社オリジナルのビジュアルブックであるファミリーヒストリーブックを追加注文されていましたが、どなたかにプレゼントなどされたんですか?
はい、先祖調査に協力してくれた本家の御子息と、私の一族に八王子千人同心の子孫の方がいらっしゃって、この方にも話をたくさん伺えたので、お礼の意味も込めてお渡ししました。
お渡しいただいて反応はいかがでしたでしょうか。
どちらの方もファミリーヒストリーブックのクオリティの高さに大変驚かれていましたし、同時に大変喜んでくださいました。
お喜びいただけたことは私共にとっても嬉しい限りです!この度はインタビューへのご協力、ありがとうございました。
ありがとうございました。
岡野様からは、ご自身で同姓宅への聞き取り調査をされるなど、本来の性格である真面目さと、先祖調査へ対する情熱を強く感じることができました。家系図作成によって得られた先祖への感謝の気持がご自身の支えになっていると仰っていたのが印象的でした。
ご先祖様と同じ景色を見るルーツの旅を計画されている岡野様は、これから出向く場所がたくさんあると思いますが、その先に多くの出会いや体験もあるかと思います。
弊社も陰ながら応援させていただきますので、頑張ってください!