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ルーツを語ろう。vol.22

鎌倉時代から続く家と曾祖母の言い伝え 田口雅之様 鎌倉時代から続く家と曾祖母の言い伝え 田口雅之様

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ホテルや商業施設などの高層ビルが立ち並び都内有数の利便性に恵まれた品川区。その品川区にお住まいの田口様から、ご先祖調査のお申し込みをいただきました。田口様のご先祖は多摩川を挟んだ神奈川県川崎市に代々居住し、鎌倉時代から続く家であるという伝承がありました。その伝承を明らかにし、お子様に伝えていきたいという思いから当社の本格文献調査をご利用いただきました。

ご先祖調査のきっかけ

ご先祖調査に興味を持ったきっかけを教えていただけますか。

直接のきっかけは父が亡くなったことですね。その父は婿養子で、祖父も養子だったせいか古い時代の話が分からなくなっていたんですよ。

古い時代のお話しとは、どのような事ですか?

曾祖母から、鎌倉時代まで遡れる家だと聞いていました。

鎌倉時代は古いですね。昨年の大河ドラマで扱われた時代ですよね。

自分は10数代目かということらしいのですが、詳しいことはもう分からなくなっていて…。

古くから続くお家のようですが、お家には何か残されていないんですか。

過去帳があり、自分の調査で400年ぐらいは遡れました。

それだけでもすごいことですよ。

ありがとうございます。だけど、曾祖母が言っていた鎌倉時代まではたどりつけなくて。自己流の調査に限界を感じ、プロの家樹さんに調査をお願いしました。

田口雅之様

公文書館の史料に残されたご先祖の名前

今回の調査では、川崎市公文書館に保管された史料からご先祖様の名前が出てきましたね。

正直びっくりしましたよ。先祖が農家にも関わらず商売を始めて、差し止められたというお話なので。

江戸時代は職業が規制されていましたので、現在では考えられない話です。でも、そのあと指導的な立場である五人組の組頭に就いたことも判明しましたので、人格才能ともに優れた人だったのは確かですね。

如何にも我が家らしいエピソードだと思います。我が家はそれ以来からか、商売や政治に手を出してはいけないような風潮がありました。

伝承と史料が一致しましたね。時代のせいで商売向きのご先祖様が本来の力を発揮できなかったのは残念です。

それでも先祖の生き様が判り、会った事のない先祖の横顔を見た思いがしました。しかし、公文書館への調査は自分では思いつきませんでした。

ありがとうございます。

田口雅之様

多摩川沿いに生きたご先祖

今回の調査で田口姓は、鎌倉時代の武蔵七党をルーツにしている可能性が高いと判明しましたね。

これもまた、曾祖母から聞いた話とほぼ一致しているように思えます。当家が鎌倉時代まで遡れるという昔話も、作り話ではないと感じることが出来ました。

田口氏は高幡不動付近を拠点としていたことも判りましたね。

田口氏がその地から興って、各地に広がったと思うと感慨もひとしおです。調査をお願いしてよかったです。

ありがとうございます。ぜひ高幡不動に行ってみることをお勧めします。

遠い先祖もお参りしたかもしれません。子どもを連れていってみたいと思います。

ご先祖様は高幡付近から多摩川を下り、川崎に住みついたと考えられますね。

私は市民ランナーとして長距離を走っておりまして、練習で多摩川を往復80キロほど走ったことがあります。ご先祖の調査を依頼する前でしたが、奇しくも当家の発祥の地と思われる高幡不動や土方歳三のお墓のあるお寺を巡りました。

ご先祖様に導かれたのかもしれませんね。

私が生まれた地区は都会にもかかわらず、古い風習が多く残されていましたが次第に失われようとしています。

残念ながら生活環境の変化で全国的に起きている現象です。

今回の調査を経て、田口家の記録を形にして残すことができました。地域の風習などは自分が書いて残そうかと思います。

形にして将来に伝えるという事は、未来への贈り物になりますね。

田口雅之様

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