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ルーツを語ろう。vol.17

長崎の戸籍からわかったこと 自分で確かめたいその先 佐藤智江 様 長崎の戸籍からわかったこと 自分で確かめたいその先 佐藤智江 様

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今回インタビューにご協力いただいたのは、東京都在住の佐藤様です。以前からお父様の家系が気になっていたそうで、そのルーツが長崎ということもあり戸籍の保管状況なども気にされていましたが、無事に戸籍から幕末までのご先祖様を調査することが出来ました。お父様も知らなかった事実がわかり、家系について更に興味が湧いたそうです。

初めて知った先祖の名前が、今の家族の名前に似ている

この度は、弊社のサービスをご利用いただきありがとうございました。

いえいえ、こちらこそありがとうございます。先祖のことを知りたがっていた父も喜んでいましたし、叔母も大変喜んでいました。

叔母様も喜んでいただけて何よりです。

父の両親の家系は、父も叔母たちも詳しく知りませんでした。今回は戸籍の範囲で調べてもらいましたが、それでも知らないことばかりでした。

そうだったんですね。

今回の調査で父の祖父(佐藤さんから見て曽祖父)が養子だったことが判明しましたが、これまで父はそのことを一切知らなかったそうです。それと、不思議なんですけど、名前が似ている気がするんですよね。

それはどういったことでしょうか。

これまで知らなかった曾祖母の名前に一文字足すと私の妹の名前になるんです。更に、高祖母の名前に一文字足すと、その妹の娘(姪)の名前になるんです。

ご先祖様の名前からあやかったわけではないですよね?

もちろん、調査するまでは知らない名前でしたので。しかも、先程の曽祖父が養子だった話がありますが、元々の家の名字と私の母の旧姓が同じなんですよ!時代も違うので関係性はないとは思いますが、つながりを感じました。

知らなかったご先祖様と同じ名前の音や、同じ漢字を使用しているなどあると、なにかの縁を感じてしまいますよね。

佐藤智江様

原爆被害を経験した祖父母

私の家は長崎なので、調査することに少し不安がありました。

それは記録が残っていない可能性があるという懸念ですね。

はい。でも、結果的には父の両親の家系は幕末までたどることができたので満足です。

お父様は昭和18年のお生まれでしたね。

原爆が投下されたとき、父と叔母たちは同じ長崎の長与というところに疎開していたので、無事でした。その頃、祖父は警察官をしていたので、大変だったと思います。

お祖父様も警察官という立場から家には戻れなかったのではないでしょうか。お祖母様も子供たちを守らなくてはならなかったと思いますので、大変苦労されたんですね。

私も叔母から当時の話を聞きました。原爆が投下されて2週間も経たないとき、当時2~3歳だった父を背負い、離ればなれになってしまった家族を探して、祖母は長崎市内を歩き回ったそうです。

そうでしたか。

本人たちはすごく辛い経験をしたと思いますが、とにかく祖父母、父や叔母たちが無事で良かったです。私が幼少の頃に祖父母は亡くなりましたが、小さい頃の記憶ながら、祖父母にはとても可愛がってもらった記憶しかありません。

お孫さんが可愛くて仕方なかったんでしょうね。

父の話では、祖父は仏頂面で笑ったところなんか見たことないって言ってましたけど(笑)。

お孫さんにしか見せない顔があったんですね。

そうかも知れませんね。

佐藤智江様

現地調査は自分の足で

今回の調査で、曽祖父が養子だったことは父も知らないことだったので驚きでした。

昔は、家を存続させることが重要とされていましたので、継がせる子供がいなければ、養子を迎えて家を守るといったことは広く行われていました。

そうなんですね。曽祖父がいなければ父も私も存在しなかったと思うと感慨深いですね。

私の先祖も子供がいなかったので、養子を迎え入れていました。佐藤さん同様、その養子で来てくれた方がいなければ私も存在しなかったことになります。

“家”に対する考え方が違い、今よりも養子縁組は多くあったんですね。

そうですね。

そうなると、今度は曽祖父の生家がどんどん気になってきました(笑)。

家系を調べると新たな事実を発見し、更にその部分が気になってきますよね!

そうなんですよ!曽祖父の生家の家がどのような家柄だったのか気になりますし、曽祖父の生家と私の家との関係も気になります。そんな風に考えると止まらなくなりますね。

まだまだお調べできることはありそうですね。

また行き詰まったら家樹さんにお願いしようと思いますが、曽祖父のことや、曽祖父の生家については、現地に出向いて自分で調べてみようと思っているんですよ。

そうだったんですね!それは素晴らしいですね。

戸籍を見てみると曽祖父の生家は、父の実家の周辺みたいなので、親戚やお寺さんなど話を聞けそうなところに行ってみようと思います。当時の状況なども聞いてみたいと思いますし、自分でも体験したいと思っています。

お父様も喜ばれるんじゃないでしょうか。

可能であれば父も一緒に行こうと思っています。

親子でルーツを辿る旅なんて素敵ですね!

佐藤智江様

お父様の代わりにルーツを辿っていくうちに、自分でも気になっていった佐藤様。インタビューを進めていくにつれて、佐藤様の中でどんどん好奇心が湧いてきた様子が伺えました。
この先もお父様と二人三脚でルーツを辿っていく様子がイメージできました。

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