以前からご先祖やご自身のルーツについて興味を持ち、熱心にお調べになっていた三澤様。昨夏には当社の歴史調査専門の社員とともに本家の菩提寺に現地調査に行かれ、300年近く前に没したご先祖のお名前を見つけることができました。今回のインタビューではその時のお気持ちと、ますます深まったご先祖への思いについてお話を聞かせていただきました。
引き寄せられるように今の土地へ・・・
ご自宅へお招きいただきありがとうございます。高台なので眺めが素晴らしく、歩く道すがらも感動し通しでした!
街が一望できるこの土地は35年前にたまたま偶然に購入することが出来ました。伊達政宗公が鷹狩りを楽しんだとも伝わり自然が多く残る場所です。家を建ててからわかったのですが我が家と縁のある伊達家4代藩主伊達綱村公が作らせた寺院の跡地が自宅の隣りにあります。本当に驚きました。
偶然というか必然というか、なにか意味を感じますね。
今回家樹さんで調べて欲しかったことのひとつがその方との繋がりだったので、この場所を購入する事が出来、自宅を建てることが出来てほんとうに良かったと思います。
文献調査でその方の遠戚である可能性が高いということが判明し当社作成のファミリーヒストリーブックにも詳細を掲載しました。調査のスタッフもご当家の伝承を様々な角度から検証し現在に繋ぐことができて充実した調査だったと喜んでいました!
私ももっと研究を続け、後の代にもご先祖が生きた証(あかし)を残したいとますます強く思うようになりました。以前、住んでいた土地や旅先でもその方(三澤初子)の銅像や名前に出会うことが度々あり、私のルーツを調べて記録に残しておくのが私の使命ではないかとも思っていました。
寺院跡を案内していただきました。お勤めされていたお坊さんの墓前には可愛らしい季節のお花が供えられ、敷地は掃き清められ、この土地がここに住む方々にいかに大切にされているかが伝わりました。三澤様にとってはご先祖縁(ゆかり)の地。出会った時の思いはいかばかりだったでしょう。
現地調査~菩提寺での出会い
昨夏、本家の菩提寺への訪問に当社調査員も同行させていただきました。
本家の菩提寺は実家で聞いて知っていましたが行ったことはありませんでした。住職もお話したいと招いてくださって家樹さんの歴史に詳しい社員の方に一緒に行ってもらいました。曽祖父が分家する前の本家のお墓があり延享年間に亡くなったご先祖の名前まで判明しました。住職も延享とは何年前だろう?と驚かれるほどで菩提寺との長い関わりにもとても感動しました。文献をめくるだけではわからないことがたくさんあります。その地に足を運び空気を吸う、行けて良かったとつくづく思います。
本家の周辺も歩かれたと聞きました。
はい。蔵が2つもあり農業に加え商売も営んでいたと住職から教えてもらいました。あの後また一人で本家に伺ったんですよ。特に新しい情報は得られませんでしたが自分のルーツの土地を歩ける幸せを感じました。
その他にも今回の調査で、遠縁とおぼしき方から情報があったんですよね。
同姓で、当家本家の菩提寺がある地区から分家した先祖がいるという方が連絡をくれて、我が家と同じ伝承があることがわかりました。おそらくその方とは親戚ということになります。
家系図作成会社である当社としては、その遠縁とされるお宅も調査し、三澤様の系図と繋げてみたいですね!
後日、その方を自宅にお呼びし、調査報告をお見せしたのですが、先祖は同じ本家から出ていることがわかりました。機会があればその方も家系図を作るかもしれませんね。調査の過程で血縁かもしれない人と出会えたのもご縁を感じました。
受け継がれる歴史
三澤家のご先祖様は300年ほど前まで遡れたので歴史年表もずいぶん長くなりましたね。
そこにさらに自分で情報を書き足していってますよ。自分が尊敬する人物や大切に思っている出来事を加えてバージョンアップさせてます。おもしろいですよ。
作成時もご意見やアイデアを出してくださり、三澤家の完全オリジナルの年表になりましたよね。
家系図もこの年表も、本当に作って良かったと心から思っています。家系図の一人でも欠けたら私は存在しないわけで、今、私の代でこの方たちの名前をしっかりと形に残さないといけないと思い立ち依頼したんですよ。我が家の長男は海外で暮らしているので日本の歴史や文化、日本古来の戸籍の制度、そして自分のルーツでさえも薄れてしまうと心配になることがありました。君はこんな家に生まれ、ご先祖はこんなにたくさんいるんだよ、と見てもらいたかったのでデータはすべて送ってあげました。長男の息子はハーフなんですが、自分のルーツが日本の侍だとわかり、大変喜び誇りに思っているようです。
ほんの少しでも三澤様の思いを形にするお手伝いができたなら幸いです。
この他にもたくさんの貴重なお話を伺うことができました。三澤様の家族やご先祖を思う気持ち、ルーツ探しの旅の体験談、歴史や文化の研究の話など。あっという間の時間でした。