千葉県在住の三島様のご自宅にお伺いし、家系図作成やルーツを探しに至った経緯や想いを伺ってきました。現在は、三島様ご夫婦とお母様、お子さん夫婦、お孫さんと4代一緒に住んでいらっしゃるご自宅は歴史を感じられる品々が飾られていました。
歴史が好きだった父
家系図作成やルーツへのご興味は元々お持ちだったのですか?
実は、私は今までこのようなことに興味がなかったんですよ。“歴史”というのは、暗記する学問というか…少し苦手な印象がありました。
では、申込みに至るまで特別なキッカケなどがあったのでしょうか。
有名人のルーツを辿るテレビ番組を見たのがキッカケの1つです。私も祖父母や両親に聞いていた伝承などがあったものですから、口伝だけではなく、何か形に残る方法で伝承していかなければならないのではないかと思い立ちました。
ご先祖様が士族であったことは伝わっていたのですよね。
祖父や曽祖父は半農半漁で、幼い頃の記憶では海苔の養殖を手伝ったこともあります。更に遡ると士族だったようで、昔から祖母に“ウチは士族の出身なんだよ”と何度も聞かされていました。父も郷土史などを少し調べていたようですが、詳細は不明のままでした。昔は家に刀が何振りかあったようですが、水害で全てダメになってしまったようです。そういったこともあり、父は当家に直接関係がなくても、歴史的な品物を集めることも好きでした。
今回調査してもらい判明した先祖の藩士の記録や、藤原系と判ったルーツを歴史好きの父にも見せてあげたかったですね。
大事にしている家紋
今回の調査では三島様のルーツが藤原系だということがわかりましたね。
調査結果を見て驚きました。少しでもご先祖様のことがわかればと思って申込みましたが、まさか私の家が藤原氏まで繋がるなんて思ってもみませんでした。
家紋も下がり藤を使用されていますね。
はい、うちは昔から下がり藤の家紋を使用していて、私もこの家紋が好きなんです。携帯電話のストラップにもしていて、いつでも身近にあるんですよ。
本当だ、素敵ですね!
私が生まれる前の話ですが、数代前に“下がる”というのは少々縁起が悪いということで、一時期は上り藤の家紋を使用していたそうです。
そうでしたか。
しかし、曽祖父の代くらいで、やはり代々使用してきた下がり藤の家紋に戻そうということになり戻ったようです。
古くから使用されている家紋ですから、受け継いでいきたいですよね。
庭にも藤の木を植えているんですよ。これから藤の時期ですから、キレイに咲いてくれると思います。
そうですね。家紋になっている藤がお庭にあるなんて素敵ですね。
墓誌の彫り直しを計画中
私が学生の頃には、先祖の墓が静岡にもありまして、何年かに一度は家族で訪問していました。
現在のお墓はお住まいのお近くですよね?
はい、今のお墓は千葉に移り住んできてからのお墓になるので、静岡にあるのは、それ以前の江戸時代などのご先祖様が入っているお墓ですね。
では、かなり歴史のあるお墓ということですね。
しかし、10年ほど前に親戚が別のところに移されました。それ以降はもうお墓もありませんので、静岡に行く機会がなくなってしまいました。
そうだったんですね。しかし、静岡は三島様のルーツの地でもありますし、ご先祖様と同じ景色を見るためにも、改めてお子さんやお孫さんとご旅行も兼ねて行かれてみてもいいかも知れませんね。
そうですね、コロナが落ち着いたら久しぶりに家族で行ってみようと思います。そうそう、今回の調査で非常に嬉しかったことがありました。それは”先祖が名前を継いでいた“ということが判明したことです。調査結果をもとに確認したのですが、実は今のお墓の墓誌には、名前を継いだご先祖さまが彫られておらず、1つ世代が抜けてしまっているということが判明しました。恐らく墓誌を作った当時、先祖が名前を継いだことを知らなかったからだと思います。
ご先祖様の正確な情報を改めて知ることが出来たということですね。
今回の調査がなければ、無かったことのままになってしまうご先祖様がいたということです。これには驚きとともに、しっかりと調べていただいたことに本当に感謝しています。
そう仰っていただけますと、当社としても嬉しい限りです。
ですので、今ちょうど家族と墓誌の彫り直しをしようと話し合っているところです。正確な情報を子や孫にも引き継ぎたいですし、実在したご先祖様をしっかりと残しておきたいですからね。口伝のみで、なんとなく伝わっていた当家のことが、明確になって形あるものにできたことを大変満足しています。本当にやってよかったなと思っています、ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。