東京都内で会社役員として活躍されている吉岡さん。家樹の存在は人づてに知ったとのことです。
家系図作成をきっかけに、母方のご先祖様について初めて知ったことが多かったそうです。
インタビューする中で、家系図と一緒に家族の歴史を若い世代に引き継いでいってほしい、そんな願いが伝わってきました。
家系図を見た印象は?
家系図をご覧になってみて、いかがでしたか?
大作でしたね。まったく知らなかった母方の親戚が大量に出てきて驚いています。一覧できるだけしかいない親戚なのに、そのうちのごく一部しか知らない自分に、圧倒的にちっぽけな感じを受けました。ほんの10年、20年すれば人は親戚にすら忘れられるのかと、そのことについても考えています。両親にも家系図を見せることができました。貴重な機会を本当にありがとうございました。
甥っ子さんがまだ小さいから、家系図は妹さん家族には見せられなかったとお聞きしてます。
妹はあまり家のことを知らなくて。家のことを伝えてもらえるのは友人たちの話を聞いても、どうやら長男か長女が多いようなんです。母も真ん中だからか、あまり知らないです。だから、これを見せて、母方もおじやおばに話を聞けばいろいろ分かるとは思っています。私も長女なので、父方の方はある程度話を聞いています。一度父に家族構成などを聞いて作成した小さなメモがあり大事にしています。父はもう忘れているでしょうけど。
手書きの家系図のようなものですね。
父と母の家系について語る
今回のことをきっかけに、母親の方はみんな学校の先生だと聞きました。祖父も祖母の両親も学校の先生だった。母方は全然知らなかったので、名前を見て初めて分かったことが多いです。普通はおじさん・おばさん・いとこくらいしか意識してないですから。
そういえば、父方は武士の家系という話でしたね。
そう聞いています。武士でなければ職人です。父方のほうは山車の職人さんがいるんです。家系図に載ってきている父のおじは、山車の木彫りを手がけた人物で、2代目にあたります。初代はこの方のおじさんにあたります。2人ともかなり知られていて、地元の人もみんな知っている。今も3代目が少し形を変えて後を継いでいます。
名前を見ると不思議ですね。仏壇に手を合わせる時も『ご先祖様』と漠然に思っていたのが、人として実感できます。
関係性が分かるとより身近に感じられたり、リアルなものになったりしますね。
どの人がどういう人だったよ、とかそういうのを聞きたくなってきます。
ご先祖様がどんな人だったのか、親戚の方にインタビューして回るのは面白そうですよね。
そういう旅があってもいいですね。
家系図を作ろうと思ったきっかけ
家系図があれば時々みて、会話のタネになりますし、気持ちの整理にもなる。両親も老いてきて、家族と色々あった人たちだから、ふたをあけてみたかったんです。私自身の『知りたい』という気持ちよりは、家族に渡したいなと思って。私が申し込めば父方母方の両方が調べられるから、やろうかなと思いました。甥っ子やまだ若いいとこたちの財産にもなるわけですから。
今回作った家系図は、吉岡さんにとってどんな意味がありましたか?
そうですね。今回の家系図は親族に受け継ぐ一つの資産になったと思います。
それはよかったです。この度はご依頼いただき、ありがとうございました!