業者の3つのタイプを再度確認

前回と2回連続で「家系図作成業者の選び方」についてご紹介しています。 前回は業者の分類について3つのタイプを、特徴・メリット・デメリットでまとめてみました。3つのタイプを簡単におさらいすると、このような感じです。

①行政書士の個人事務所

低価格だが、業者によってはサービスの品質に不安が残る可能性あり。

②表装・印刷会社

見た目重視の家系図が特徴でやや高価。情報量は期待できないことも。

③家系図作成を主要事業とする企業

料金が中程度で専門性・資本力・対応力はある程度担保されるが、経営母体や実力を見抜くのが難しい。

家系図作成業者のスキルを見極めよう

大きく3つに分類したこのタイプをもとに、予算や求める品質に見合った家系図作成業者を選んでいただきたいと思います。 それでも、せっかく家系図を作るのであれば、徹底的にかつ正確に調査をしてもらって、より多くのご先祖さまを家系図に描いていきたいものです。

また、家系図作りは一生のうちに何度もやることではありません。一度作成した家系図に誤りがあったり、調査漏れがあったりして、また別の業者でやり直しをするようなことになると、手間や費用が余計にかかってしまうことにもなりかねません。親戚等から協力を受けていた場合は、関係がギクシャクしてしまうことにもなり得ます。そういったことから、一族の誰もが納得でき、後世に繋いでゆけるしっかりとした品質の家系図を作りましょう。

「サービス内容」を理解しよう

そこで、家系図作成業者の見極めで重要になってくるのが、サービスの内容です。こちら側の要望に沿った調査をしてくれるか、さらにそこから一歩踏み込んだ調査をしてくれるか、業者のスキル次第で満足度も変わってきます。今回は業者と契約する前段階で確認しておく「サービス内容」についてご紹介しましょう。

家系”図”は、戸籍に載っているご先祖の名前と、ある程度の人物の関係性だけが読み取れれば作成できるものです。文字通り家系”図”なので視覚的にわかりやすく、盛り込む情報も名前とせいぜい生年月日・没年月日くらいでしょう。戸籍の収集に問題がなければ、幕末頃のご先祖まで記録することができます。家系図作成業者の中には、ここまでの作業で”家系図の作成”としている業者もあります。

もちろん「ウチは家系図作成業者なので家系”図”を作成しました」と言われればそれまでなのですが、その程度であれば業者に頼まずとも、自力で少し頑張ればできます。そこは業者に事前に確認することが大切。まず、業者に問合せをする際に「『家系譜』や『系譜』も作成してくれますか?」と聞いてみましょう。実はこの質問への対応で業者の技術レベルが大体わかるものなのです。

家系”図”とセットとなる「家系譜」が重要

「家系譜・系譜」とは、家系図の情報を補完するような役割を持っています。家系図に細かい情報を盛り込んでしまうと、せっかくわかりやすいビジュアルの系図がごちゃごちゃしてしまうことになります。そこで、家系図には書ききれない先祖に関する詳細な情報を記録するのが「家系譜・系譜」となるわけです。

生年月日・没年月日・本籍地・その他の細かいライフイベントが記載され、ご先祖さまの名簿や履歴書といった感じのもので、一般的には冊子状にまとめられます。本来「家系図を作る」ということは、家系図と家系譜の両方をセットで作ることをいいます。家系”図”はご先祖の名前と相関関係を表したものなので、戸籍を漏れなく集める過程の中で、自然と簡単なメモ程度の家系図はできてしまうものです。戸籍を全て漏れなく取得したあと、綿密な戸籍の読込を行い、情報を整理して一つ一つ入力することで、やっと家系譜を作成することができます。つまり、家系”図”の作成よりも家系”譜”の作成の方が高い技術が求められることになるということです。

家系譜をしっかり作れる業者に発注しよう

家系譜は、詳細にかつ効率的に戸籍を判読する技術や体制作りが整っていないと作成することができません。扱う情報量も家系図よりも多いため、作業に手間もかかります。つまり、この系譜を作成するスキルこそが家系図作成業者の専門性の高さを判断するポイントだといえます。戸籍の判読技術が低いと、肝心の家系図にも間違った記載がされてしまうこともあります。発注する候補として挙った業者のウェブサイトをよく見て、家系譜の作成まで対応しているかどうか見てみましょう。それによりおおまかな実力・専門性がわかるといっても過言ではありません。

もちろん業者はウェブサイトで「系譜の作成は承っておりません」とは記載しないはずです。そのため必ず事前に打合せや確認をしてサービス内容を確認するようにしましょう。予算はもちろん、家系図の作成ルール、系譜を作成をしてくれるか、といったことを確認しておけば、後からトラブルになることは少ないと思います。家系図づくりは一世一代の大仕事。十分に納得した上で業者を選別し、作成を依頼して下さい。